子育て情報『クラス替えに担任変更。環境の変化が心配――大丈夫。子どもの適応力を信じましょう!』

クラス替えに担任変更。環境の変化が心配――大丈夫。子どもの適応力を信じましょう!

というような言葉を言ったら、その理由を聞いてあげましょう。

12月号『自己肯定感を育む、親子コミュニケーション。「聞いて!」「あとでね」の正解』でも書きましたが、たとえ短い時間でもしっかりと「子どもに心を向けて」、子どもの悩みや気持ちを受け止めてください。「親に何でも受け止めてもらえる」と感じる子どもは、学校の勉強で感じている戸惑いも正直に親に打ち明けるものです。逆に、話を途中で切り上げたり、「なんでそんな簡単な問題を間違えるの!」などと叱ってしまったりするような親は、子どものつまずきにすぐに気づくことはできないでしょう。

そして、子どもがどこでつまずいているのかがわかったら、家庭学習で親が少し手をかけてあげることも必要です。学校公開日などに参加し、授業風景を見て子どもの様子を確認することも大切ですね。また、「寺子屋」とか「放課後補習」といった名前で、授業時間以外で子どもの学習を見てくれる学校もあります。
つまずきがあればこれを利用するのもいいでしょう。

親として、子どもの学習面のことは大いに気になるところだと思いますが、小学生の学力を高めるのは机上での勉強だけではありません。多様な生活経験が、学力向上の一端を担うのです。家庭の手伝いをさせたり、休みの日には親子でいろいろなところに出かけて自然や動物と触れ合ったりなどして、体験的に学べる機会を増やすことで、子どものトータルな力が伸びていきますよ。

進級を控えた子どもの心のケア05


子どもたちに「自分は愛されている、大切にされている」という実感を

1年間『まなびの保健だより』を連載させていただきました。皆さんの子育てのヒントになるものはありましたでしょうか。

ここで、連載の初回、4月号でお伝えしたメッセージを改めて書かせていただきます。

「しっかり食べる」「たっぷり眠る」「からだを動かして友だちと群れて遊ぶ」「安心して受け止めてくれる大人がいる」の4つが家庭で保障されている子どもは、少々のことがあっても十分乗り切ることができます。
最近は、この4つが崩れていることが多いのですが、これぞ家庭の役割です。4つのことをしっかり満たしてあげれば、子どもは新たなことに挑戦したり、失敗してもまたチャレンジする意欲を持てたりします。これぞまさに、心身ともに健康に育つための「4大栄養素」と言ってもいいでしょう。

(4月号『親の心配は子どもの負担になる。新学期に大切な「聞く」

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