子育て情報『成績至上主義の逆を行け。子どもを伸ばす3つの問いかけ、対話で得られる7つの力』

2020年4月12日 07:49

成績至上主義の逆を行け。子どもを伸ばす3つの問いかけ、対話で得られる7つの力

1. 子どもの思考のプロセスをたどる
思考力・想像力・メタ認知能力などの大切な力は、思考のプロセスをたどることで培うことができます。ただし、子どもはふだん思考の過程を伝えるのに慣れていないので、最初は親御さんのサポートが必要です。お子さんの発言を丁寧に拾いながら、対話をとおしてひとつひとつ探っていきましょう。

◆気づいたこと、考えたことは?
◆どこでそう気づいたの?なんでそう考えたの?
◆ほかに発見はある?
この3つの問いかけで、子どもの思考のプロセスを引き出すことができます。

2. 思考のプロセスを「見える化」する
思考の過程を言葉にすることに慣れてきたら、お子さんの発言を図示したりメモに残したりして「見える化」することをお勧めします。過去と現在の子どもの思考をつなげたり、振り返って次の思考に役立てたりすることができるでしょう。

手を動かすことが論理的思考を刺激し、表現力を高めることはよく知られています。最終的には、子ども自身でも思考のプロセスを残せるように仕向けられるといいですね。
親が手を動かして思考の軌跡を記す姿を見ていると、子どもも自然にまねるようになるものです。

3. 間違いを恐れない
はじめにたどりついた答えが正解ではないことを、恐れないでください。何度つまずいてもいいのです。思考のプロセスに誤りはひとつもありません。つまずきは、新たな思考の飛躍につながる大きなステップ。キラキラ輝く宝物のような存在なのだととらえましょう。

4. 解答スピードを気にしない
一刻も早く正答を見つけなければならないという強迫観念を捨ててください。すぐに正解できなくてもいいのです。
どれだけ時間がかかるかは問題ではありません。頭を使って考えた時間そのものが大切な財産となります。

5. 大人が教えない
親が教える立場に立ってはいけません。大人としての権威を示す場面はここではありません。子どもと一緒に試行錯誤しながら、ともに歩んでいく姿勢を保ちましょう。私たちにできるのは、ファシリテーターとして、対話をとおして子どもの考えを引き出すこと。あくまでも主人公は子どもです。親はサポート役に徹しましょう。


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各教科の学習内容に「対話」のエッセンスを入れると、どんな学びになるのでしょう?まずは国語からお話します。定番の「俳句」を使って対話型鑑賞に挑戦してみましょう。

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