「子どもの嘘」の原因は「親の嘘」かも。子どもが親を信用しなくなる怖い嘘
親は無意識ではあるものの、ダブルバインドによるしつけは、子どもを脅して言うことを聞かせているのと同じです。ダブルバインドを頻繁に行なうようになると、子どもは次第に「お母さんは嘘を言っている」「お父さんは口ではこう言うけど、結局いつも実行しない」と、親を信用しなくなります。
「嘘をつく」以外の解決策を用意する
すべての発言に嘘がなく、つねに正直であることは難しいものです。しかし、親が子どもに向けた言葉は、思っている以上に子どもの人格形成に大きな影響を及ぼします。だからこそ、子どもの前では「自分の言葉に正直であること」「自分の発言に責任をもつこと」を心がけるようにしましょう。そうすることで、子どもは大人のまねをして自ずと正直になっていきます。
南洋理工大学のセトー准教授は、「嘘をつく」以外の方法を考えるべきだと説きます。たとえば、子どもの感情に寄り添って理解を示す、問題を一緒に解決する、情報を提供する、選択肢を与える……。
子どもに言うことを聞かせるためにつく嘘のほとんどは、それ以外の解決法があります。
お菓子を買ってと言って聞かない子どもに対して、面倒になって「このお店はお菓子置いてないよ」「売り切れだって」と軽い嘘をついてしまうこともありますよね。その場ではその嘘で乗り切れたとしても、ごまかしただけで何の解決にもなっていません。それよりも、「今度の日曜日にお父さんと一緒に買いに行こう」「おうちにまだ食べていないお菓子が残っているよ」と、嘘をつかずに子どもを納得させられる言い方がないか考えてみましょう。
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子どもがまだ小さいからといって、嘘をついてごまかし続けていると、いずれ大きくなったときにネガティブな影響が表面化することもあります。子どもに「正直さ」を求めるのなら、まずは親がお手本を見せてあげましょう。(参考)
StudyHackerこどもまなび☆ラボ|子どもがウソをついたとき、親はどう対応すればいいの?
ニューズウィーク日本版|親に嘘をつかれた子は親に嘘をつく大人に?調査結果
GetNavi web|「しつけ」のための嘘が逆効果?親が嘘をつくと子供も嘘つきになりやすいことが判明
All About|親の嘘、悪気がなければ子どもに許される?
StudyHackerこどもまなび☆ラボ|子どもの自己肯定感が低下する「ダブルバインド」。“条件付きの愛”は危険です
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