姿勢が悪いと判断力や集中力に悪影響! 子どもの姿勢をよくするための3つのコツ
何気なく子どもの様子を見たときに、「なんだか姿勢が悪いような気がする」と感じたことはありませんか?
猫背や頬杖をつくなどの悪い姿勢は見た目にも良いとはいえず、さまざま弊害が生まれることもあります。今回は、子どもの姿勢を正しく保つことの大切さについて紹介しましょう。
正しい姿勢で子どもが伸びる!?
正しい姿勢を保つことが習慣化すると、見た目が美しいだけでなく、学習面や運動面、身体面にもメリットが生まれ、子どもの能力を伸ばすことにつながります。
病気や不調の治癒や予防を目的としたヨガセラピーの指導に従事している神田玲子氏いわく、以下のようなステップで座ると正しい姿勢がとりやすくなるそう。
Step1.椅子に深く腰かけ、膝を90度に曲げて、膝下を床に垂直に下ろすようにそろえて座る。その際、机と体の間は握りこぶしひとつぶんくらい空けておく。
Step2.背筋をぴんと伸ばし、お尻を後ろに引くように意識して背筋を伸ばす。胸を張らないように注意しながら、お腹もまっすぐ伸ばす。
Step3.やや二重顎になるくらい顎を引き、頭は前に出ないようにして、リラックスしながら体をまっすぐに保つ。
正しい姿勢を保つことのメリット
正しい姿勢を保つと、以下のようなメリットがあります。
勉強編
正しい姿勢を保つと、集中力が増し、思考や記憶に影響を与える空間認知能力が鍛えられます。
脳医学者の林成之先生によると、姿勢が悪いと体軸が傾き、目線も傾いてしまうそう。すると、左右の目から入ってきた情報にズレが生じ、脳が左右の情報をひとつにまとめる作業が必要になるため、脳が疲れやすくなるのだとか。しかし、正しい姿勢を保つと、情報をまとめる作業が不要になるぶん、左右の脳が同時に働くために疲れにくく、集中力がアップするといいます。
スポーツ編
正しい姿勢は、スポーツを行なううえで大切な判断力アップにもつながります。
前出の林先生いわく、姿勢の悪さによって目線が傾き、入ってくる情報にズレが生じることは、体を動かすタイミングにも影響するとのこと。
正しい姿勢で目線を水平に保つことで、ものがよく見え、判断力が上がるそう。食事編
正しい姿勢で食事をすると、内臓がスムーズに働いて消化吸収が良くなったり、歯並びや噛み合わせが良くなったりするメリットがあります。
一般社団法人・日本青少年育成協会理事の池上公介氏によると、食事の際に片肘をついたまま食べたり、脚を前に投げ出して体をななめにしながら食べたり、茶碗を持たずにテーブルに覆いかぶさるようにして食べる「犬食い」