「もっと頑張らなきゃ」と自己嫌悪に陥りがちな母親たちに、励ましをくれる絵本の存在
そうして「わたしは今日なにもしなかった」と自己嫌悪に陥ります。
でもその日、お母さんは子どもが眠るまでおっぱいをあげたり、泣きやむまで抱っこをしてあげたり、子どもとかくれんぼをして遊んであげたりしました。そうして、なにもやっていないどころか、「いちばん大切なことをしていたんだ」とお母さんは気づくのです。それこそ、共働きをしているような忙しい毎日を送っているお母さんには、ぜひ読んでほしい1冊です。
また、お母さん向けの絵本には、先にお伝えしたようなインターネットなどから入ってくる情報に振り回されることなく、自分自身の子育てができるようになるという効果もあります。たとえば、のんびりした雰囲気の絵本を読んだときに、「こういう生活がいいなあ」と感じるようなら、そのお母さんには詰め込み教育のような子育ては合わず、もっとのんびりした子育てが合っているのです。
たとえば、『くまくまちゃん』(ポプラ社)という絵本は、まさにそういうのんびりした雰囲気の絵本です。
内容としては、ただただお母さんがしたいことがいっぱい書かれているだけのもの(笑)。
この絵本にぐっとくるようなら、もっとのんびりとした子育てができるようにすることを考えるのがいいかもしれませんね。
いずれにせよ、お母さんを対象にした絵本を読んで、そこから湧き上がる自分の感情をキャッチしてみましょう。そうすることで、自分がどんな子育てをしたり家庭を築いたりしたいのかということが見えてくるはずです。
夫を褒めると夫自ら子育てに協力的になる!
最後に、ご主人との関係についてわたしからお母さんたちにアドバイスをしておきます。多くのお母さんたちから、「夫との関係が修正できた」という感想が届いている方法です。共働き家庭が増えたとはいえ、やはり子育てや家事の中心を担うのはお母さんだという家庭が多いはず。そのため、「夫が協力してくれない」と悩んでいるお母さんも多いものです。
ここでも、まずは絵本を読んでほしい。
わたしからおすすめするのは、『みつけてん』(クレヨンハウス)。
内容はちょっとシュールなのですが、夫婦が仲良くできていたときの愛情を思い出せて穏やかな気持ちになれるような内容です。
すると、普段は忘れていたようなご主人のいいところもまた思い出せるようになる。そうして自分の心を満たしてから、ご主人に対して文句をいったり要望を伝えたりするのではなく、その思い出したご主人のすてきなところを褒めてあげてみてください。