「いい子だね」は禁句? 我が子に決して言ってはいけない「7つのNGワード」
親野さんいわく、存在否定の言葉を言われた子どもは、「自分はいてはいけないのではないか?」と自己否定感にとらわれ続けることになってしまうのだそう。
我が子が自己否定感にとらわれ続けるなんて、親としても不本意でしょう。であれば、存在否定の言葉は能力否定の言葉と同様、今すぐやめなければなりません。そして、正反対の言葉がけを心がけましょう。「あなたのことが大好き」「生まれてきてくれてありがとう」など、子どもの存在を無条件に肯定する言葉を日頃から伝えることで、子どもの自己肯定感も高められると言います。
NGワード5:「だから言ったでしょう」
子どもが親の注意を無視した結果、トラブルを招いたとき――たとえば、子どもが走り回って、親の「危ないからやめなさい」という注意を無視して転んだときは、「だから言ったでしょう」とため息混じりに言いたくもなるでしょう。しかし、心理カウンセラーの佐藤栄子さんは、子どもにとっては、このやり取りのなかで「何が “だから” なのか」がわからないと指摘します。
このようなやり取りを繰り返していると、子どもは理由がわからないまま謝り続けることになり、積極性や自信を失ってしまうのだそう。
その結果、何かに取り組む際に自身にブレーキをかけてしまうようになることがあるのだとか。佐藤さんによれば、この言葉を使うときの注意点は、「何が “だから” なのか」を説明すること。「ここで走り回ったら、人やモノにぶつかって転ぶことがあるってわかったよね。今度からは気をつけよう」など、わかりやすく伝えましょう。
NGワード6:「○○ちゃんってすごいんだね」
佐藤さんは、親が子どもの友人の名前を挙げてほめることもNGとしています。理由は、子どもが「ママは自分より○○ちゃんをすごいと思っているんだ」と思い込み、「親の期待に応えられない自分」に自信が持てなくなってしまうからだそう。なかには、親の注目を集めようと悪さをするようになることもあるのだとか。
そんなときは、必ず自分の子どもの良いところも挙げるようにすると良いそうです。
「○○ちゃんは絵が上手だね。あなたは工作がすごく上手。ふたりともすごいね!」というように、一緒にほめてみてはいかがでしょう。子どもに「自分もママに認めてもらえている」と認識させることができ、安心感を与えることができるはずです。
NGワード7:「いい子だね」