子育て情報『元開成中学校長が提案する、子どもの論理力を伸ばす “5W1H” の質問。ポイントは「2:1」』

元開成中学校長が提案する、子どもの論理力を伸ばす “5W1H” の質問。ポイントは「2:1」

玉石混交の情報のなかから、信頼できるものを選び抜き、その情報に基づいて筋道を立てて思考するスキルは、まさしく「論理的思考力」であると言えるでしょう。

子どもたちが将来困らないために、いまのうちから「論理的思考力」を身につけておきたいと思いませんか?

子どもの論理力を鍛える02


論理的な会話で親子げんかが減る!?

論理力を鍛えるために、特別な努力は必要ありません。「『論理力』はそんなに難しいスキルではない」と話すのは、『論理力は小学6年間の国語で強くなる』(かんき出版)の著者・小川大介さんです。

小川さんによると、私たちは小学校6年間の国語で、「論理力を鍛えるために必要な3つの力」である「把握する力」「思考する力」「伝達する力」を学んでいるのだそう。物事を論理的に考えるためには、あらゆる面からの「情報」を集めることが重要です。それは自分の論理を明確にするための根拠となります。ほかに「客観的視点」も、論理的思考には欠かせません。

「自分にとっては○○だけど、相手にとっては△△かもしれない」
「○○だけど、別の角度から見たら△△ということもある。
もしかしたら、●●ということもあるかも」
小川さんは、このような論理的な思考を育むためには、学校の勉強よりも家庭での日常会話で鍛えるほうがずっと簡単だと話します。

たとえば、母親が子どもに「ちゃんと掃除しなさい」とだけ伝えたとします。しばらくして見てみると、 “ちゃんと” 掃除したようには見えない……。そこでカッとなって「どうしてちゃんと掃除しないの!」と怒る母親に対して、子どもは「 “ちゃんと” 掃除したよ!」と反発する。この行き違いは、親子であっても “ちゃんと” の認識がずれていることから起こります。

人は誰でも主観で物事を判断し、自分の考えや思い込みを相手に押しつけがちです。その結果、けんかや対人トラブルが発生するのです。日頃の親子のなにげない会話でも、論理的に話すことを心がければ、ぶつかり合うこともグンと減るはず。
そして、そのような会話を繰り返すことで、自然と論理的思考力は身についていきます。
子どもの論理力を鍛える03


子どもの論理力を鍛える会話術

子どもの論理力を鍛えるには、次の方法がおすすめです。

子どもへの質問は「5W1H」をひとつずつ
かつて開成中学・高校の校長を務めた柳沢幸雄先生によると、「言語能力を伸ばすために親ができるのは、子どもの話をきちんと聞くこと」

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