元開成中学校長が提案する、子どもの論理力を伸ばす “5W1H” の質問。ポイントは「2:1」
だそう。「子どもがしゃべる時間を2、親がしゃべる時間を1」として、子どもにたくさん話をさせるといいそうです。
そして、子どもの話が一段落したら、質問を “ひとつだけ” します。その際は「5W1H」の疑問詞を使いましょう。たとえば、次のような聞き方をすると子どもは答えやすくなります。
子「今日は楽しかった!」
親「なにがあったの?」
子「いっぱい遊んだの」
親「誰と?」
子「お友だちの◯◯ちゃんと」
親「どんなことをして遊んだの?」
そして、このことを繰り返すうちに、子どもは自然に「5W1H」についてきちんと整理したうえで話をすることができるようになっていきます。この力は、論理的表現力そのものであり、読解力にもつながるものです。文章を読んで内容を理解することは、その文章のなかに「5W1H」の要素がどのように詰まっているかを理解することに他なりません。
(引用元:STUDY HACKER こどもまなび☆ラボ|生きる力をつくる「10歳までの幅広い経験」。子どもに勉強は教えるな!?)
日常会話に取り入れたいマジックワード
教育評論家の石田勝紀さんは、親子の日常会話のなかに次の言葉を積極的に取り入れることをすすめています。これらの言葉を会話のなかに入れると、考える力と構成力が身につくそう。
「要するにどういうこと?」
子どもは、見たまま・経験したままを話す傾向があります。そのため話がまとまっておらず、相手が理解できないことも。「要するに?」とたずねて簡単に内容をまとめる練習を繰り返せば、国語の要約問題でも役立ちます。
「たとえばどういうこと?」
子どもの話は漠然としていてわかりにくいと感じますよね。相手にわかりやすく伝えるために、抽象的な内容を具体的に説明できるよう練習しましょう。
「ほかにはどんなことがあるの?」
「◯◯が△△した」のように単純な話し方ばかりだと、論理的思考力は身につきません。「ほかには?」と問いかけることで、話題を水平展開させて、語彙を増やしたり発想力を高めたりすることが期待できるでしょう。
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「論理的思考力」「ロジカルシンキング」と聞くと、難しいことのように感じますが、親子の日常会話でも簡単に鍛えることができます。お子さんとの会話をもっと充実させるためにも、論理力を育む会話術を参考にしてみてくださいね。
(参考)
STUDY HACKER こどもまなび☆ラボ|「論理的思考」