【23の質問で診断】うちの子ってHSC(人一倍繊細な子)? 対処法も教えます
と感じた場合、HSCの可能性は高まります。ただし、これは厳密な診断ではないので、あくまでも参考程度にとどめておきましょう。
大事なのは、親御さんから見て子どもがどのような気質を備えているか、困りごとにはどのように対処すべきかを知ることです。
わが子がHSCだったら? その対処法と心構え
最後に、「うちの子、もしかしたらHSCかも」と気づいた親御さんに向けて、基本の対処法を紹介します。
■「いつでも味方だよ」と安心感を与える声かけを
敏感すぎる子は常に不安を抱えています。日常の何気ないシーンでも、「いつも見守っているよ」「どんなときでもあなたの味方だからね」というメッセージを伝え続けて。たとえお母さんやお父さんがそばにいなくても、「いつも見守ってくれてる」という安心感が不安をかき消してくれるはずです。
■ありのままのお子さんを認めてあげて
子育てカウンセラーで心療内科医の明橋大二先生は、HSCの子をもつ親御さんに向けて、「お子さんが『おかしい』と思っていることを『そうだね』と認めることや、その感性のすばらしさをぜひ本人に伝えて」とアドバイスしています。
HSCの子は、親が気づかないあいだに自己肯定感が低下する傾向があるそう。ありのままの自分を認められたら、自己肯定感がはぐんぐん伸びていきます。
■親が肩の力を抜いて接することが大事
親が強迫観念から「ちゃんとしつけなきゃ」と思えば思うほど、できないことを叱りがちになります。これでは自己肯定感がどんどん低下して悪循環に陥ってしまうでしょう。明橋先生によれば、「HSCの子はそこまでしつけする必要はない」「生活習慣でいえば、睡眠だけしっかりしていればOK」「勉強したり生活習慣を身につけたりということは、自己肯定感の上に積み上がっていく」ときっぱり述べています。
HSCの子は、一見普通のように見えても、内側では不安や恐怖、不快感を人一倍感じています。親だからこそ「この子は大丈夫かしら?」と心配になるかもしれませんが、優しく見守って温かく包んであげることで、自己肯定感の土台が築かれ、自分の「敏感さ」とも上手に付き合っていけるようになるはずです。***
HSCの子どもをもつ親御さんのなかには、「私の育て方が悪いのかも……」と自分を責めてしまう人もたくさんいます。
しかし、HSCはもって生まれた気質です。まわりの人たちから余計なことを言われても、毅然とした態度でわが子とだけ向き合うことを心がけましょう。