“心が折れる” 子どもが増えた? ストレスを回避する「エゴ・レジリエンス」の鍛え方
を鍛えることです。
ストレスを回避する力「エゴ・レジリエンス」
エゴ・レジリエンスは、「状況に応じて柔軟に自我を調整し、日常的ストレスにうまく対処し適応できる力」と定義されています。簡単に言うと、「ストレスがあったとき、自分で回避して気持ちを立て直せる力」です。米国の心理学者ジャック・ブロック氏が1950年に提唱したこの概念は、目まぐるしく社会の状況が変化する現代において、誰もが身につけておきたい力として注目を集めています。
「エゴ・レジリエンスとは、自己抑制力と自己解放力を調節するスイッチのようなもの」だと説明するのは、目白大学人間学部心理カウンセリング学科教授で心理学博士の小野寺敦子氏です。
人間は、何かストレスがかかるようなとき、自己抑制や我慢をしてなんとか頑張ろうとします。一方で、ストレスを感じない状態のときには、思いきり羽を伸ばして、心からリラックスすることができるでしょう。しかし、常に羽を伸ばしているようでは、日常生活に支障をきたします。
反対に、気を張って緊張状態が続いてしまうと、ストレスがさらに高くなります。このような心の状態のバランスをうまくとることで、不安や傷つきやすさが解消されて、「折れにくい心」が鍛えられていくのです。
そこで、ブロック氏が提唱する14項目の「エゴ・レジリエンス尺度」を紹介しましょう。質問に対する答えを以下の4段階で点数化して、合計点数を導き出します。お子さま、親御さん自身のエゴ・レジリエンスを測ってみませんか?
まったく当てはまらない・・・1点
あまり当てはまらない・・・2点
かなり当てはまる・・・3点
非常に当てはまる・・・4点
「エゴ・レジリエンス尺度」チェックテスト
私は友人に対して寛大である私はショックを受けることがあっても、すぐに立ち直るほうだ私は慣れていないことにも、楽しみなから取り組むことができる私はたいてい、人に好印象を与えることができる私はいままで食べたことがない食べ物を試すことが好きだ私は人からとてもエネルギッシュな人間だと思われている私はよく知っているところへ行くにも、違う道を通っていくのが好きだ私は人よりも好奇心が強いと思う私のまわりには、感じがよい人が多い私は何かするとき、アイデアがたくさん浮かぶほうだ私は新しいことをするのが好きだ私は日々の生活のなかで、おもしろいと感じることが多い私は「打たれ強い」