“心が折れる” 子どもが増えた? ストレスを回避する「エゴ・レジリエンス」の鍛え方
性格だと思う
私は誰かに腹を立てても、すぐに機嫌が直る(ブロック&クレメン1996)
点数をざっくりと区分すると、以下のとおりになるようです。
20点以下 = エゴ・レジリエンスがとても低い
21~26点 = エゴ・レジリエンスがちょっと低い
27~36点 = 普通
37~46点 = エゴ・レジリエンスがかなり高い
47~56点 = エゴ・レジリエンスが非常に高い
いかがでしたか?「エゴ・レジリエンスがとても低い」という結果になった方もいるかもしれません。でも大丈夫。エゴ・レジリエンスは高めることができるのですから。エゴ・レジリエンスの高め方について、次項で詳しく説明しましょう。
柔軟性・好奇心・立ち直り力でエゴ・レジリエンスが育つ!
小野寺氏は、エゴ・レジリエンスを鍛えるにあたって、3つのポイントを挙げています。それが「柔軟性」「好奇心」「立ち直り力」です。お子さんのエゴ・レジリエンスを鍛えるために、これら3つの要素を伸ばすことを意識してみましょう。
■「柔軟性」を育てる
「◯◯じゃないとだめ」「○○以外は全部失敗」と、子どものうちから思考が凝り固まってしまわないように、さりげなく違う視点からアドバイスをしてあげましょう。まずは子どもの気持ちを受け止めたうえで、「そうか、○○がいいんだね。でも△△っていう手もあるよ」「別の方法で試してみたらもっと楽しいかもしれないよ」など、そっと背中を押してみてください。また、親が「この子はこうだから」と決めつけないことも大事です。子どもの可能性を信じて、見守ってあげましょう。
■「好奇心」を育てる
精神科医の和田秀樹氏によると、「心が折れにくい人は、緊張をほぐせる『楽しみ』をもっているケースが多い」のだそう。どんなに落ち込んでいても、食べると気分が上がるような食べ物や、時間を忘れて没頭できるゲームなど、自分だけの「楽しみ」をもっていれば、ストレスに負けずに乗り越えられるようになります。お子さんの興味の幅を広げられるように、さまざまな文化に触れさせてあげるといいでしょう。
■「立ち直り力」を育てる
「立ち直る際に大事なのは、考え方のモードを変えること」と小野寺氏が述べるように、ちょっと発想を変えるだけで、折れそうな心がぐんと上向きになることも。ネガティブ思考に陥りがちな子の場合、親の影響を受けているケースもあるので要注意です。