子育て情報『「あとでね」が続くと、子どもは絶望感に襲われる。ママは私が嫌いなの?』

「あとでね」が続くと、子どもは絶望感に襲われる。ママは私が嫌いなの?

そのうえで、「いまはごはんをつくっているから、ごはんの準備が終わったら少し遊ぼうね」と、いま遊べない理由を説明します。

また「あとでね」とひとことで返すよりも、「いま包丁を使っていて危ないからあとでね」「仕事の電話をかけなくちゃいけないからあとでね」と必ず理由をつけ加えて返事をすることで、子どもの納得度は格段に上がります。バタバタしていて余裕がないときこそ、少し丁寧に伝えるように心がけましょう。

■表情や声のトーンで「聞いているよ!」のアピールを
「しっかり聞いていることをアピールする」「時間がないなら話を “膨らませない” 工夫を」と具体的な対応方法を提案するのは、前出の臨床心理士・福田さんです。まず、切羽詰まっているわけではないけど、聞き始めると長くなりそうで面倒くさい……という場合。

福田さんによると、「『へー!そうなんだ!』『それはおもしろいね!』と表情豊かに反応を返したり、『どんな気持ちだったの?』と子どもの気持ちを聞いて共感したりすると、案外早く満足する」のだそうです。大事なのは、親がきちんと向き合っている姿勢を見せること。

また、本当に時間がなかったり手が離せなかったりする場合は、「話を膨らませずにアウトラインだけつかむのも手」とアドバイス。
お友だちのことや学校での出来事など、子どもが何について話したがっているのかだけでも把握して、「もうちょっと聞きたいけど、いまは時間がないから続きはあとで聞かせてくれる?」と伝えます。こうすることで、子どもの「いま」聞いてほしいという気持ちを受け止められるのです。

■「1分ルール」を設定してメリハリをつける
カリスマ保育士・てぃ先生が提案するのは「1分ルール」を設けること。子どもの「見て」「やって」が1分くらいの短時間で終わりそうだったら、とりあえず子どもに付き合ってみる、というのが「1分ルール」です。

たとえば、描いた絵を見てほしい、上手につくったレゴを見てほしい、髪の毛を結んでほしい、など子どもが要求するものは短時間で終わるケースがほとんど。にもかかわらず、とっさに「あとでね」と言ってしまうのは、毎日何回も同じような要求をしてくるからかもしれません。

てぃ先生は、「子どもの小さな満足度を満たすためにも、1分以内で終わりそうなものだったらとりあえず付き合ってしまったほうが、結果として本来集中したいものに集中しやすくなる環境ができあがる」

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