「あとでね」が続くと、子どもは絶望感に襲われる。ママは私が嫌いなの?
と述べています。短時間でもしっかり向き合い、子どもの満足度を高めることで、結果的に親もイライラせずにすむというわけです。
「あとでね」が続くと、子どもは絶望感に襲われる……
親が「あとでね」の約束を守ることの重要性について解説してきました。「あとでね」は便利ですがその場しのぎの言葉でもあります。みなさんも友人を誘って、返答が「また今度」ばかりだったら、「自分は相手から嫌われているのかな?」「一緒にいてもつまらないのかな?」と不安になりますよね。子どもだって同じです。「お母さんは私とお話したくないのかな……」「パパは僕のこと好きじゃないのかな……」と、絶望感に襲われてしまいます。
「あとでね」と一度言ったのなら、必ずその約束を守る。
たったそれだけで、子どもの親への信頼はぐっと深まり、素直に言うことを聞いてくれるようになります。前出の佐々木さんは、「普段から親にたくさん受け入れられている子は、親の言うことも受け入れるようになる。受け入れる、受け入れられるというのは相互関係である」という言葉を残しています。
大人の都合を一方的に押しつけてしまっては、子どもの不満は募るばかり。子どもだから適当にあしらっていいのではなく、子どもだからこそ、手をかけ、心をかけ、しっかりと向き合って話を聞いてあげたいものですね。
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「あとでね」は約束であり、子どもは親の「あとでね」をずっと信じて待っています。毎回しっかりと話を聞くのは難しいかもしれませんが、きちんと目を合わせて、忙しい理由を説明するだけで子どもは理解してくれます。たとえ子ども相手でも、誠意をもって向き合うように心がけたいですね。
(参考)
東洋経済オンライン|言う事を聞かない子どもの親の残念な共通点
PHPのびのび子育て増刊号(2020),『すべての力の土台!!子どもの「自己肯定感」を高める!』, PHP研究所.
高濱正伸(2012),『伸び続ける子が育つ お母さんの週間』, 青春出版社.
STUDY HACKER こどもまなび☆ラボ|自己肯定感を育む、親子コミュニケーション。「聞いて!」「あとでね」の正解
All About|どう対応してる?忙しい時の子どもの「聞いて聞いて」
佐々木正美(2021),『子どもが喜ぶことだけすればいい』, ポプラ社.
BRAVA|【心理学博士に聞く】「早くして!」「あとでね!」子どもを急かす・待たさないために効果的な工夫とは?
YouTube|子どもに「あとでね~」と言ってしまう回数を減らせる【簡単な自分ルール】
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