いつかは離れる親友「イマジナリーフレンド」とは?子どもにとってどんな友達?特徴や対処法について解説
日本の研究では統合失調症や解離性同一性障害などの精神疾患と区別するために、通常の物忘れでは説明できないような健忘(けんぼう)を伴わないことや、空想の友達が子どもの行動を統制、つまりコントロールしたり何かをするように命じたりすることはないことを加えています(※2)。
こうした疾患が幼少期にあらわれることはほとんどありませんが、日常生活で気になることがあれば医師や自治体の窓口で相談するようにしましょう。
※健忘…過去の経験を部分的または完全に想起できなくなること
イマジナリーフレンドとはどんな友達?
子どもの見え方
子どもが作りあげた空想上のお友だちは、いったいどのような姿をしているのでしょう。人なのでしょうか。動物なのでしょうか。研究によると、イマジナリーフレンドの多くは人の姿をしていることが多いようです。なかには動物や妖精のように、人の姿ではないイマジナリーフレンドもいます。
イマジナリーフレンドは目に見えない友だちであると定義されていますが、近年ではぬいぐるみや人形に対して人格を与えたものも空想の友だちに含むことがあります。
目に見える形があるイマジナリーフレンドは「Personified Object ( PO)」と呼ばれます。
研究者によると、形があるPOであっても、子どもの目にはその姿のまま写っているとは限らないのだそうです(※1)。子どもの空想の世界はなんとも奥が深いですね。
いつまで友達でいるの?
想像力は人生を豊かに彩り未来を切り開く力となっていくものですが、いつまでも目に見えない相手と話しているのを不安に感じるママやパパもいることでしょう。一般的にはイマジナリーフレンドは3~4歳頃までに出現し、ピークは4歳頃だといわれています(※1)。
ほかにイマジナリーフレンドがいる時期は2~10歳までと幅広い時期を示している研究結果もあり、見解はまだ定まっていません(※2)。
ベストセラーとなっている「アンネの日記」は、アンネが日記帳にキティという名前を付け、友だちに宛てた手紙のような形式で書かれたものです。そして、日記を書いていた当時のアンネは13~15歳でした(※3)。
アンネにとっての日記がイマジナリーフレンドであったように、青年期においてもイマジナリーフレンドがいることを示唆する研究もあります。
イマジナリーフレンドがいる子どもの特徴は?
イマジナリーフレンドがいる子どもは、ひとり遊びをする時間が多いことが特徴としてあげられます。