子育て情報『【症状別】知っておくと安心!小児科医から見た病院の選び方【パパ小児科医コラムvol.17】』

【症状別】知っておくと安心!小児科医から見た病院の選び方【パパ小児科医コラムvol.17】

必要があれば症状に応じて専門の科に紹介することが可能です。

ここでは、症状や病状に応じてどのクリニックに行くべきかについて説明します。いち小児科医としての私の考えになりますが、参考にしていただければと思います。

咳、鼻の風邪

耳鼻咽喉科でも診療しているところが多いですが、専門は小児科になります。咳がなかなか良くならない時は肺炎や喘息ということもあり、その診療は小児科の方が経験豊富といえます。

中耳炎

小児科でも一部診療をしていますが、専門は耳鼻咽喉科です。重症例に行われる鼓膜切開などの専門的な処置は通常小児科で行うことはできません。

湿疹

小児科、皮膚科いずれでも診療していますが、なかなか良くならない湿疹や頻度の少ない皮膚疾患は皮膚科への相談が必要と考えます。


ただし小児が湿疹を繰り返す場合は食物アレルギーを伴うことも多いため、小児科では皮膚症状とともにアレルギーの診療を行う場合もあります。

眼の充血

小児科では状態を見て点眼薬の処方など一部可能ですが、専用の医療器具はないため、眼科が適していると言えます。

頭を打った

頭を打って意識がない、けいれんするといった場合は脳出血の可能性を考えて脳神経外科や救急病院への受診が望まれます。

頭を打っても元気で他の症状が乏しい場合は、小児科でも診療可能なことが多いでしょう。小児科で診療した後、必要があれば脳神経外科等に紹介となります。

患者さんも医者も「ひとりで抱え込まない」を意識しよう!

【症状別】知っておくと安心!小児科医から見た病院の選び方【パパ小児科医コラムvol.17】


私は上司から「いい医者を紹介できるのも医者の実力のひとつ」と教わりました。いいお医者さんほど自分で抱え込まず適切なタイミングで専門科に紹介することが得意だと思います。かかりつけの先生と相談したり、この記事を参考にしたりして、皆様が適切な医療に出会えることを願っています。


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パパ小児科医(ぱぱしょー)先生の過去のコラム

著者:加納友環(ぱぱしょー)

二児(2歳、4歳)の父で小児科専門医。

TwitterやInstagramを中心に子育て当事者の立場から、また医療者の立場から子育てに役立つ情報を発信しています。
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