光化学スモッグとは?赤ちゃんや洗濯物にも影響する?原因や症状、対策|助産師監修
自治体では大気中のオキシダント濃度を測定し、基準値を超えると光化学スモッグ予報を発令します。濃度がさらに高まると、注意報、警報と危険度が増してくるため、予報が出たら屋外での活動は中止し、なるべく外出を控えるようにしましょう。
光化学スモッグが発生しやすい気象条件
・日差しが強い(2時間以上の日照り)
・気温が高い(最高気温が24℃以上)
・風が弱い(平均風速5m/s以下)(※4)
(※4)参考文献は東京の気象条件から求めた光化学オキシダントが高濃度発生する気象条件該当日と、首都圏ブロックにおける注意報等の実際の発令の関係によるもの
発生しやすい時間帯を知る
光化学スモッグは地域によって発生状況が異なりますが、注意報の発令数は首都圏がもっとも多く、近畿、瀬戸内、九州でも件数が増えています。発令時間帯では13~14時にかけてピークとなり、解除の時間帯は17~19時に分布しています(※5)。
外出するときは光化学スモッグが発生しやすい時間をできるだけ避け、日中は屋内で過ごすなど工夫したいですね。
帰宅後はきれいに洗い流す
光化学スモッグは感染性のウイルスのように毒性があるわけではなく、身体に残留することはないと考えられています。しかし、汚染物質が皮膚や粘膜に付着すると刺激となるため、帰宅後はシャワーを浴びたりうがいをしたりして洗い流すと良いでしょう。
症状が出た場合は受診する
水で洗い流しても症状が治まらないときや症状が強く出ているときは、医師による診察を受けましょう。
のどの痛みのほかに発熱の症状があるなど新型コロナウイルス感染症などほかの感染症との区別がしづらければ、医師の診察を受ける前に電話して確認すると安心です。
光化学スモッグは洗濯物にも影響がある?
光化学スモッグの原因物質である光化学オキシダントは、そのほとんどが酸素原子が結合したオゾンで構成されています。オゾンは分解しやすい性質を持つため、外干しした洗濯物などにぶつかると壊れてしまい残留することはないといわれています。洗濯物を干したまま外出しているときに光化学スモッグが発令されていても、心配しすぎることはないでしょう。
赤ちゃんのために光化学スモッグの対策をしよう
紫外線量は春先から早秋の4~10月に増え、7~8月にピークを迎えます。この時期になると連日注意報が発令される地域もあるので、熱中症とともに光化学スモッグの対策を意識して過ごしたいですね。