5人に1人が発症!? 将来の出費リスクを回避する“認知症保険”の知識
こんにちは、FPライターのyossyです。
日本は“超高齢社会”といわれ、全人口のうち、高齢者(65歳以上)の占める割合は26.7%(平成27年10月時点)。
そんな中でもとくに問題になっているのが、高齢による認知症のことです。
厚生労働省によると、2025年には認知症高齢者が約700万人に達することが見込まれ、高齢者の5人に1人が認知症になる ともいわれています。これは決して若い人たちにとっても他人事ではありませんね。
将来認知症になるリスクに備えて、『認知症保険』というものも登場しています。一体どんな保険なのでしょうか?概要を知っておきましょう。
●認知症介護は金銭的負担が重い
実は、重度の認知症の人を介護する場合、その費用負担は認知症でない人に比べて2倍以上になる ともいわれます。
認知症になると、記憶をはじめとする認知機能が低下し、暴力や徘徊などの問題行動がみられることも……。
こういった状況に至ってしまうと、家族だけでの介護は難しく、結果的に介護サービスを利用する頻度が増え、費用もかさんでしまうのです。
そういったリスクを回避するために用意されたのが、認知症保険というわけですね。
●保険商品によって条件・保障内容は大きく異なる
認知症に対応した保険は複数ありますが、例えば下記のような保険があります。特徴を見ていきましょう。
【太陽生命:ひまわり認知症治療保険】
・加入条件が緩やか。その分、保険料は比較的高め
・7大生活習慣病、シニア疾病、女性特有の病気、骨折などにも対応
・契約後、原則1年間は“削減期間”(給付金等が半額)あり
・契約年齢:20~85歳
・保険期間・保険料払込期間:10年、終身
【朝日生命:あんしん介護 認知症保険】
・年金タイプと一時金タイプから選べる
・給付条件等が公的な介護認定に連動している。要介護1以上で認知症の場合に認知症介護年金(一時金)が給付される
・死亡給付金あり
・業界初(※)の診断書取得代行サービスつき (※平成28年2月時点の調べによる)
・契約年齢:40~75歳
・保険期間・保険料払込期間:70・75・80歳満了、終身
以上の2つの保険商品を比較しただけでも、加入条件や支給条件が大きく異なりますね。
状況に合った保険をしっかり検討する必要があります。
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日本の高齢化が進むなかで、さまざまリスクが考えられます。