5歳で中学レベル!? ネイティブの英語学習法“フォニックス”の魅力とは
に結びつけていきます。
「Cc」はカスタネットの音とのことで、「クァ、クァ、クァ、クァークァッ」と手でカスタネットを打つフリをしながら発音し、catなどの単語に結びつけていきます。
『Progressive Phonics』の無料ブックには、フォニックス初心者が発音しやすい単語が集められていて、『最初のブックから気軽に、(4~7歳の)子どもと一緒に読みはじめよう』とのアドバイスが載せられています。
2、3文字の英単語からスタートし、数か月で中学1年生レベルの単語「school」や「holiday」といった単語まで読めるようになっていき、同時進行でシリーズ絵本を使った読書を行い、さらに単語テストでライティングも進めていきます。
こうして、小学校入学(約5歳)のころには、日本の中学教科書レベルの英語の本はスラスラと読め、簡単なエッセイが書ける ようになっています。
●難解な英単語も自然に読める
英語を学ぶ子どもにとって、フォニックスは、日本人の平仮名学習と同じくらい大切な学習といえます。
フォニックスを学んできたかどうかで、小学校(プライマリー)・中学校(セカンダリー)以降にワンサと出てくる難解な英単語を読み解く能力に差が出てくるのです。
教育機関向けにフォニックス資料を紹介する『オクスフォード』のサイトでは、『あらゆる学校のすべての子どもが読めるようになるためには、しっかりとしたフォニックスの基礎知識が必要』と強調しています。
フォニックスを身につけている子どもは、10文字以上の長い英単語もその意味は分からなくても発音できます。
それがとっかかりとなり、単語力アップにつながっていきます。
ところが、フォニックスを学ばなかった子どもは、意味も発音も分からないあやしい単語にぶつかって四苦八苦し、単語力がつきにくいのです。
また、読むだけでなく書く場面でもフォニックスは役立ちます。
初耳の単語も、フォニックスを使ってスペリングを想像していくことができる のです。
ちなみに、英語ネイティブの子どもたちは初見の英単語を辞書で意味を調べることはあっても、発音を調べることはまずありません。
日本人が英語学習時に必ず学ぶ発音記号の存在を知っているかどうかすら疑問なほど。それだけ、自然な形で英語の発音を身につけるのが当たり前であり、どれだけ確かな発音の基礎能力がついているかで、高学年になったときの英語学習に影響が出てくるわけです。