サプライズで親子喧嘩に? 失敗例から学ぶ“母の日ギフト”の選び方3選
気に入らないいただきものの始末は確かに困りもの。お互いの気持ちもお金もムダにならない方法を取りたいですね。
●(3)遠方への生ものプレゼントは要注意
宅急便や通販を利用すれば、遠く離れたところで暮らす母親のもとにどんなものでも送れます。
手作りのお菓子やちょっとしたお惣菜だって、クール便を利用すれば大丈夫。ただそれは、送ってすぐに相手が確実に受け取ってくれる場合 に限ります。
Aさん(52歳男性)は最近、男の料理クラスに通うようになり、趣味を超えた手料理を次々にマスターしています。
友人の私もご相伴にあずかることがあり、帰りには必ずキレイにパックされて保冷剤もついたお土産を持たせてくれるという、その腕前と気遣いにいつも感心させられています。
ところがそんなAさんにも失敗が。
『去年の母の日にケーキを贈ったんだ。母親が懐かしく話す生バタークリームのホールケーキを手作りしてね。ちゃんと生菓子を送るからって連絡をしておいたんだけど、かえってそれがアダになったんだよね』というAさん。
その日、息子からお菓子が送られてくるのを承知していた母親は、「すぐに帰るから」と隣人に荷物の受け取りを頼んで買い物に出かけた先で知人と偶然会い、帰りが遅くなってしまいました。
親切な隣人が受け取ってくれた生ケーキは5月の初夏の気温の中、玄関先に置かれて半日が経過してドロドロ。
『母から「ゴメン」と電話をもらってガックリ。でも、読みの甘い自分が悪かった』と反省するAさん。
もし、母が荷物の到着日を知らなければ、隣人に荷物の受け取りを頼まなければ、生ケーキの受け取りが遅れることはあってもクール便か冷蔵庫の中で無事だったはず。
複数の不幸な偶然が重なったせいとはいえ、『もう生ものは送らないことにしたよ』と話してくれたAさんの言葉には、母を思って手作りした品だっただけにズシリと重さを感じました。
●まとめとして
きっとみなさんの記憶の中にも、母の日プレゼントの成功例や失敗例が詰まっていることでしょう。遠慮のない間柄であれば相手の好みを聞くのが一番失敗がない方法ですが、それではおもしろくないと思うのも確かですね。
ただ、無謀なサプライズやこちらの思い入れを詰め込み過ぎた品などは避けるのが無難な様子。
感謝の気持ちを示すためにも、確実に相手に届き確実にそれなりの喜んだ顔を見ることができる安全牌を選ぶのが、母の日ギフトで失敗しないコツのようです。
●ライター/さとうあきこ(海外在住プロママライター)
●モデル/貴子(優くん、綾ちゃん)