もう昇進はムリ? 育休明けママが直面した“マミートラック”体験談3つ
『復帰後は異動になり、毎日同じような面白みのない作業の連続。あんなに楽しかった仕事と会社なのに、出産してママになったとたん、全てが変わってしまった感じでした。
ある日、子どもが激しくグズって保育園に行きたくないと暴れたんです。そのとき、子どもにこんな思いをさせてまで続けたい仕事じゃない なと思い、仕事を辞めました。
でも、辞めてよかったのか、正解だったのかと今でも悩んでいます』(30代女性/主婦/食品メーカーを退社)
退職し、育児中心の生活に切り替えるにしても、100%ハッピーというわけにはいきません。
共働きではなくなるわけですから、世帯収入はガクンと減ってしまいます。
そして、育児が一段落ついたときに再就職しようとしても、以前のような好条件で雇ってもらえる可能性は高くありません。
仕事を続けてもツラい、辞めてもツラい……それが、マミートラックの現実なのです。
●(3)在宅やフリー勤務で乗りきった人も
最後に紹介するのは、マミートラックをきっかけに働き方を変えたというエピソードです。
『マミートラック、私も悩みましたよ。思うような仕事ができないモヤモヤ感と、育児もしなきゃいけない忙しさで、いつも苛立っていましたね。そんな私を見かねた夫が、「何が嫌なのか、おちついて考えてみよう」と声をかけてくれたんです。
夫に現状を打ち明けながら考えをまとめていくと、「仕事の裁量権がなくなったこと」「遅刻や早退、急な欠勤をする罪悪感」の2つが嫌なんだとわかりました。
夫から「その2つを解決したいなら、自宅で働けばいい んじゃないの?」と言われて、フリーランスになってみようと思ったんです。
独立する準備は大変でしたが、マミートラックをグルグル回り続けているよりはずっとやりがいがありました。今も細々ですが、フリーで仕事をしています』(40代女性/IT関連)
このように、独立や在宅勤務を選んでマミートラックを乗り越えた人は少ないながらも存在します。
中にはお給料が減ってしまったとこぼすフリーランスママもいましたが、自分で納得した道を選んだという点では満足度が高いようです。マミートラックにハマっていると気づいたときに、慌てず焦らず、打開策を自分で考えること。それが重要なのかもしれませんね。
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今回は、三者三様のマミートラック体験談を聞くことができました。