終業式当日がカギ!? 楽しい夏休みを過ごすための通知表との向き合い方
個性や能力などのすべてが“量”で測れるわけではありません。たとえ量が測れたとしても、誰がつけても同じ結果になるとは限りません。
ブレやすい他人の評価に一喜一憂するのではなく、頑張った自分に“ハナマル(自分は価値があると思える)”をつけられる子に育てることが今の教育には必要ではないでしょうか。
一人ひとり、チャームポイントは違います。子どもたちが持つそのチャームポイントを大切に育てていきましょう!
さらに、もし今回の結果が思うような結果でなかったとしても、努力を続けていれば必ず将来の力になることを真剣に伝えましょう。
たとえば、「継続は力なり」「石の上にも三年」のようなことわざや、世界の偉人が成功をつかむまでのストーリーなどを話し、“結果が出るには長い時間と努力が必要なこと”を伝えるのも良いかと思います。
●言葉だけでなく、表情にも気をつける
その他にママが気をつけたいのは、必要以上に“がっかりと落ち込まない”ことです。もちろん、お子さんの気持ちに寄り添うことは大切です。
でも、ママのがっかりする様子を見て明るい気持ちになるお子さんはいません。
また、ママは言葉だけでなく、表情にも気をつけましょう。
お子さんにかける言葉がけは比較的意識が向けやすくても、表情や態度は(鏡以外では)見えない分、気づきにくいものです。
「目は口ほどにものをいう」ではありませんが、相手へのメッセージは言葉よりも非言語的部分(例:声のトーン、表情など)の方が伝わりやすい と心理学では言われています。
いくら言葉に気をつけていても、がっかりした表情を浮かべていたら、お子さんには“がっかり”の方が伝わってしまいます。
とっさの対応に自信のない方は、一度鏡の前でシュミレーションしておくと安心です。ちなみに、私自身は不意に鏡に映った自分の顔の怖さに反省することがよくあります……。
●夏休みの過ごし方が来学期へとつながる
私はその昔、夏休みをダラダラ過ごし、始業式の数日前から慌てて宿題をやる子どもでした。
そんな私が言うのも気が引けるのですが……心理学者となった今では夏休みの過ごし方(生活習慣づくり)の大切さが身にしみてわかります。たとえば、久世の研究(2010)では、体調の状態と起床時間の関係を調査しています。
小2の児童の場合、起床時刻が「いつもばらばら」と回答した児童で「体調はよい」