万能選手はどれ? 鍋の素材で変わる得意料理と注意ポイント
片持ち手がついて、鍋に注ぎ口がついているタイプをよく見かけますが、これ以外に、やっとこタイプといってボール型の手無し鍋をやっとこという鍋つかみで取り扱うものもあります。
これだと、大中小のサイズ違いをきれいに重ねて収納できる し、鍋ごと食卓に出しても格好がつきますね。
弱点はというと、傷がつきやすく変形しやすいところ。これを防ぐためにも行平鍋はできるだけ厚いものを選ぶといいでしょう。
●(4)ステンレス鍋
ひと昔前までは、ステンレス鍋というと長持ちはしないけれどお手軽な鍋といった存在でした。
でも多層構造のステンレス鍋が主流になった今、その認識は大きく改められています。
多層構造を取り入れたことで、熱伝導率が格段にアップし、炒める・湯がく・煮る・焼く・揚げるといった調理のほとんどの作業がこの鍋でできるようになりました。
弱点はというと、汚れがこびりつきやすい ところ。
これは、鍋の底や壁の多層構造の層が厚いものを選ぶことや、使用後すぐにつけおき洗いをすることでかなり防げます。
ただ、層の厚いステンレス鍋はどうしても重くなるので、ちょっと扱いにくい部分があるのが残念なポイントです。
●(5)鉄鍋
テフロンなどで加工された鍋類がたくさん出回る中、今も中華鍋やすき焼き鍋などには鉄製の鍋が使われることが少なくありません。
特に油を使った料理との相性と使い勝手は抜群です。鉄鍋がもっともよく使われるのが、揚げ物シーン。
チャーハンを含めた炒め物も、その調理図を思い浮かべただけでもおいしそうなイメージですね。
また、野菜などのゆで鍋やセイロと組み合わせて蒸し器としても使えます。ただ、どうしても焦げる、汚れを落としにくいといった弱点はあります。
鉄鍋での焼く・炒めるには、空焚きして熱を通してから油をひいて利用します。使用後にはできるだけ早くにお湯を注いで汚れをふやかすようにして取り除きます。
鉄鍋は油が馴染んだ状態がベストなので、洗剤の使いすぎやこすりすぎには注意 しましょう。
●まとめとして
ご紹介した鍋は、ガスだけでなくIHでも使用できる製品として多くが販売されています。購入時にガス用かIH用かの確認をするのはもちろんですが、底の形状が丸いものはIHでは熱が通らないので参考に。
鍋も考え方次第では一生使い込んでいく大事な道具です。みなさんの食生活スタイルに合わせて、良いものを選びたいですね。