知らないと後悔する!? インターナショナルスクールに入学する前の注意点
たとえば、インターナショナルスクールで中学校のレベルを卒業しても、基本的に日本の高校に進学する資格を得ることはできないのです。
日本国内の高校や大学への進学を考えているとすると、入学できる学校の数は限られたものになってしまいます。
最近では、日本国内の高校や大学も“国際化”を目指している学校が増え、インターナショナルスクール出身生徒の入学を受け入れる高校や大学が増えてきつつはあるのですが。
現状では、中学卒業の段階で、私立の全寮制高校など海外の高校に進学するか、日本国内で高校を持つインターナショナルスクールに転入する人が大多数です。
インターナショナルスクールを卒業した後に、日本の高校や大学に進学を考える人は少ないようです。
お子様をインターナショナルスクールに入学させる決定をする前に、中学、高校、大学と一貫して欧米式の教育を受けさせるのかどうかを、よく考えてみることが大切です。
また、“インターナショナルスクールに合わない子ども”も存在します。
せっかく入ったのにやめさせるのはもったいないと思ってしまいがちですが、子どもを無理やり通わせて、学校嫌い、勉強嫌いにさせてしまったら元も子もありません。
冷静に考え、子どもがインターナショナルスクールに合わないということであれば、将来の高校、大学のことを考えて、早期に公立学校への転入 を決断すべきかもしれません。
お子様をインターナショナルスクールに通わせる決定をするために、将来どこの国の高校、大学を目指すかまで、一応のプランを立てておくべきなのですね。
●日本人としての文化やアイデンティティーを持ち続けることができるかという問題
幼稚園や小学校からインターナショナルスクールに入学し、中学、高校、大学と将来にわたって欧米の教育を受けさせるということは、その子どもは、日本の教育を受けた経験がないということになりますよね。
言葉は当然のことですが、考え方や文化、習慣なども自然と欧米式のものが身に付いてきます 。
つまり、日本式教育を受けて育った日本人とは違ったものを持つ日本人になるのです。
日本人である以上、日本人としての文化や習慣も身に付けてほしいと思うのは、ママパパにとって当然の願いだと思います。娘がグレード3(小学校3年生)のときに、シドニーから上海に転勤になったのですが、日本人の先生が日本語を毎日1時間教えてくれるというインターナショナルスクールを見つけ、その学校に入学を決めました。