戸籍謄本を持ち歩く!? 海外旅行でパスポートを紛失したときの対処法
そのため、日本から郵送かFAXで取り寄せる必要があります 。
●渡航書の再発行
戸籍謄本か抄本は、日本の家族などに頼んで郵送やFAXで取り寄せられればいいのですが、これが難しいとなるとパスポートは発給されません。
そこで代わりになるのが「渡航書」です。渡航書の申請には「ポリスレポート」「紛失一般旅券等届出書」「渡航書発給申請書」「パスポート写真」のほか、「本人確認書類」が必要です。
この本人確認書類が、「戸籍謄本や抄本」以外の「免許証」や「保険証」など、本人が日本国籍を持つことを確認できるものであれば可 となります。
発行された渡航書には1週間から10日程度の有効期限が設けられます。パスポート再発行は日本帰国後になります。
●スムーズなパスポート再発行のために
トラブルを避けるには、パスポートの紛失を防ぐ工夫がもっとも大切ですが、万一に備えて知っておきたいコツもあります。
戸籍謄本や抄本を用意しておくのも一つの手ですが、少なくとも免許証などの身分証明書をパスポートと一緒に保管・携帯しない ことが大切です。
両方失くす、盗まれたとなると手続きは途端に難しくなります。また、パスポートの再発行には1週間程度、渡航書も1~3日程度はかかります。
またこれは、滞在地に大使館か領事館がある場合で、近くにないとなると、そこまで連絡をつけてたどり着くまでにさらにひと苦労することになります。
●まとめとして
パスポートを紛失すると、旅程は大きく制限され、変更を余儀なくされる場合がほとんどです。
被害を最小限にするには、紛失したと思ったら早急に警察や大使館などに届け出ること、戸籍謄本や抄本、または免許証か保険証をパスポートとは別に携帯・保管しておくこと、相談相手になり実際に通訳などとして助けてくれ、旅程変更に伴う費用を負担してくれる海外旅行保険に加入しておくことなどをおすすめします。
【参考文献】
・『女性のためのトラブル知らずの海外旅行術』森優子・著
・『はじめての海外旅行 まるごと安心ブック』ワイワイネット・著
●ライター/さとうあきこ(海外在住プロママライター)
●モデル/杉村智子(まさとくん)