子育て情報『あらゆる人を受け入れて育つ!国際バカロレア教育とは』

あらゆる人を受け入れて育つ!国際バカロレア教育とは

ことが、目標になります。

達成すべきテーマは、子どもたちの年齢や成長過程に合わせ、子どもたちが無理なく成長できるよう、段階的に高度になるように設計されているのです。

まず、3~12歳までを対象としたプライマリー・イヤーズ・プログラム(PYP)でその実例を見てみましょう。

●4~5歳の幼児のテーマ

この段階での「探求する人であれ!」のテーマは、「いろいろなことに興味を持ちましょう。学ぶことを大好きになりましょう。

新しいことを見つける人になりましょう」という形で表現されます。

●7~8歳の小学校低学年でのテーマ

この段階では、テーマは次のように変わります。

「いろいろなことを知りたいと思って生まれてきたと考えましょう。


学ぶことが大好きになりましょう。世界中のことについて、もっともっと知りたいと思いましょう。

自分自身で様々なことについて調べ、新しいことを学ぶのが大好きな人になりましょう」

レベルアップを示すキーワードとして、「世界中」や「調べる」が含まれています。

●11~12歳の小学校高学年でのテーマ

テーマは次のようにさらに高度化します。

「学ぶことが大好きになりましょう。学習を楽しんで、私たちが生まれつき持っているもっと知りたいという好奇心をさらに育てましょう。不思議に感じたことを自分自身で探求できる能力を身に付けましょう。一生涯に渡って、学習を続けましょう」

レベルアップキーワードの「もっと知りたいという気持ち」「不思議に思ったことを探求する」に加え、国際バカロレアプログラムの最重要テーマの一つである、「一生涯に渡って学習を続ける」も組み込まれて、より高度の成長が促されていくのです。


●振り返り

国際バカロレアプログラムの特徴の一つに「振り返り」があります。

それぞれの段階のテーマに対して、毎日の終業時、プロジェクト完了時、学期末、年度末に必ず「振り返り」が行われるのです。「学習は楽しめたか?おもしろいと思えたか?新しいことを見つけることができたか?努力できたか?」と自分自身に問いかけるのです。

その問いかけの結果、例えば「おもしろかったけど、新しいことを見つけることはできなかった。自分は本当に努力したのだろうか。もっと頑張れたのではないだろうか」といった感じで、”内省”が生まれるのです。

この「振り返り」では、自分がどれくらいテーマを実現できたかどうかを理解し、次の方向、ステップを自分自身で確認することが重視されます。

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