薬が嫌いなんて言わないで!子どもに薬を飲んでもらう方法3選
こんにちは。臨床心理士の今井千鶴子です。
病院等で薬を処方されても、薬が苦手で嫌がってしまうお子さんもいると思います。
「薬を飲ませようとすると泣いて嫌がる」「薬を飲ませても、吐き出してしまった」と困っているママもいるのではないでしょうか。
そんな薬が苦手なお子さんの中には、“薬に対するマイナスのイメージ”が強い子もいます。
たとえば、過去に薬が口に合わなかった経験、泣きながら無理に飲んだ経験、服用後吐いてしまった経験などによって、薬に対するマイナスイメージをもってしまうことがあります。
残念なことに、薬に対するマイナスイメージをもてばもつほど、その後ますます薬が苦手になるという悪循環がうまれてしまいます。
逆にいうと、薬のイメージがプラスに変わることで、薬への苦手意識が少なくなるお子さんもいます。
そこで今回は、薬に対するイメージを少しでもマイナスからプラスへチェンジできるようなママやパパの関わり方 をご紹介します。
●親がモデルを見せる
お子さんに口調や行動をマネされ、驚くことはありませんか?
子どもはママやパパの行動をよく見ています。
ですから、もしママやパパが薬を飲む時は、「この薬を飲んだら元気になれるわ!」「あ〜、この薬、結構おいしい!!」など薬に対するプラスの言葉を意識しましょう(まずくても我慢です笑)。
そうすると、お子さんは「薬を飲むと体調がよくなる」ことや「薬はまずいものではない」と思いやすくなります 。
ちなみに、わが子は私が薬を飲んでいると「いいな〜、ママだけずるい」と羨ましがります(笑)。また、子ども自身が薬を飲む時も「がんばる!」とはりきっています。
●絵本の力を借りる
薬にまつわる絵本を読むのもオススメです。
ポイントは、風邪の時に慌てて読むよりも、日頃から繰り返し読んでおくことです。
たとえば、クレーア・レウェリンらの『くすりのみたくない』では、なぜ薬を飲むのかなどがわかりやすく説明されています。
人は、“経験が少ないもの”、“よくわからないもの”に対して、不安を抱く ものです。まして体調がすぐれない時ならなおさらです。
日頃から、「薬を飲んだらどうなるのか」「なぜ薬を飲む必要があるのか」が理解 できていれば、きっとお子さんも安心なはずです。また、深見春夫作『にがい おくすり のめるかな』など、薬が苦手な主人公がそれを克服するストーリーなどもオススメです。