でも、彼女から直接電話がかかってきて、『結婚を前提におつきあいしましょう』と」
気の弱いOさんは電話ではっきりと拒否することができず、彼女はその後、電話をかけてくる、職場の前で待っている、さらには親戚や友人などにも「お見合い相手と結婚前提の交際をしている」と触れ回っているとのこと。
「親戚には『式はいつ?』とか聞かれるし、親も『いい子が見つかってよかったわ』とか言っていて…。これって告ハラってだけでなく、もう、ストーカーですよね?」
と救いを求めるような目で話してくれました。
「それ、早めに対処しないとまずいかも… 」と老婆心で一言アドバイスせずにはいられませんでした。
●3.ちょっとドキドキ? パート先の年下アルバイターが猛プッシュの告ハラ
Eさん(38才)は二人の子どものママ。
運送会社の受付のパートを始めたものの、半年ほどで辞めざるを得ない状況に陥りました。
美人で若々しいEさんですが、「まさか一回り以上若い子からアタックされるとは思わなかった」そうです。
そう、彼女の中では対象外だったというその青年は24才。
最初のうちこそ、「休みの日は何しているんですか?」や「飲みに行きませんか?」といった軽い会話だったのが、「年下ってどう思います?」や「俺、Eさんのことばっかり考えているんですよ」といった言葉に変わり、とうとうある日、「好きなんです」と言われてしまったそうです。
それでもEさんはシリアスに受け止めず「あら、ありがと」と流したところ、職場で「俺、Eさん狙いなんです」「応援してくださいね」と周囲を巻き込んだ告ハラへとエスカレートし、待ち伏せしては「送ります」と家までついてくるように。
Eさんは「実は少しいい気分だったのよ。だって、年下の子にあんなに言い寄られるなんて…ドキドキするし 」。
でも、職場でも送る道すがらも、肩を抱いたり手を握ろうとするなどの行動がプラスされてきたことで、ようやく危険を感じたEさんは、職場の上司に相談。
「結果として私が辞めることになったのよ」と残念そうでした。----------
告ハラのほとんどは、告白する側の持つ距離感や倫理観などに問題がある場合がほとんどです。
でも、ご紹介したOさんやEさんの場合には、告白される側が気をつけていれば、はっきりとした態度を取っていれば、ひょっとしたら防げたかもしれない例もありそうです。