夫婦仲が関係!? 子どもの「学習意欲」をアップさせる環境づくり
【ママからのご相談】
小学校3年生の息子が、学校の宿題をなかなかやりません。
学校から帰ってくるとすぐに遊びに行ってしまうし、やり始めてもすぐに飽きてしまい、テレビを見たり、漫画を読んだりと集中が続きません。
私も意識して声をかけるようにしているのですが、いつも宿題が終わるまでの戦いになります。
私が息子の様子に我慢がしきれずに、怒ってしまうこともしばしばあります。
自分から勉強するようになるいい方法はないでしょうか?
●A. 実は夫婦仲の良さが子どもの勉強のやる気を高めます。
ご相談ありがとうございます。家族を笑顔にする教師&6人の子育てパパ・荒川茂樹です。
子どもの勉強と家庭環境って、一見つながりがないように思えます。
でも、もし相談者さんが子どもだとしたら、どんな家庭でなら「勉強しようかな」という気になるでしょうか?
まずは、「ここでなら安心して勉強ができる」「集中して勉強頑張るぞ」など、安心して勉強ができる雰囲気、前向きに頑張れる雰囲気 かどうかが重要な要素になるのではないでしょうか。
では、子どもが居心地良く感じる家庭とはどのような家庭でしょうか?
それは、親の仲が良く、子どもを受け入れる雰囲気がふんだんにある温かさです。子どもは親の姿をよく見ています。そして、敏感に察知します。
夫婦の仲が良く、いつも笑顔にあふれ、コミュニケーションも積極的に取る。
そんな両親を見ていたら、子どもの心はどんどん優しく、輝いていきます。
また、ご両親のお子さんへの関わりが常に肯定的で、愛情にあふれていれば、子どもの心も愛で満たされ、やる気も湧いてくるようになりますね。
勉強をするためには、それなりのパワーが必要です。
そのパワーの根底を作るのは、誰でもないご夫婦の良き関係なのですよ 。
●子どもが勉強するようになる環境作り2つ
●(1)親の言葉かけを工夫しましょう
子どもは、ママのことが大好きです。そのママから褒められるようなことが多ければ多いほど、やる気が出てくるものです。
そこで心がけて欲しいのは、「勉強しなさい」「なんでやらないの」などのような否定的な言い方です。
今村暁さんの著書『子どもの成績を決める習慣教育』でも、「勉強しなさい」という親の言葉の弊害を述べています。言われれば言われるほど、子どもは勉強へのやる気を失っていってしまう からです。