2016年3月6日 19:00
最初は指使ってOK! 子どもに「苦手な算数」を克服させるヒント
そう考えると、最初は好きなだけ指計算をさせてあげるのもひとつの戦略になります。
それに心配しなくても、そのうち指で計算しなくなるものなのです。
●繰り上がりの計算は体を使って考える
繰り上がり計算の教え方や考え方はいろいろありますが、ここでは『算数力は「あたま計算」でグングン伸びる!』著書・原暁介さん開発のユニークな『あたま計算』の方法を紹介したいと思います。
「あたま計算」とは、区切りのいい単位のときに自分で頭を軽くぽんと触ってその単位を記憶をさせる方法です。
簡単にいえば、『10』のときに『10を頭の中に入れたよ』と頭を触るのです。具体例で説明します。
【例題「4+7」繰り上がりの足し算の場合】
(1)小さい方の数4を指でつくります。
(2)大きい方の数7の次の数「8」を声に出して数えると同時に指をひとつ折り始めます。
(3)続いて、次の数「9」を声に出すと同時に指をまたひとつ折ります。
(4)「10」になったところで指を折り、同時に頭をかるくぽんと触り、「10を頭の中に入れたよ」と言います。
(5)残った指の数「1」に、頭の中の「10」を足して答え「11」を出します。
わざわざ、「10」のタイミングで頭を触らなくても……と思われるかもしれませんが、「頭をぽん」と触る動作を行うことで記憶は子どもには強く意識され、保留した数を忘れない 効果があるそうです。
そして、繰り上がった「10」の単位のイメージがスッと頭に入るそうです。
大人のほうが難しく感じたり、ピンとこないかもしれませんが、繰り上げのイメージがわかないお子さんほどこの方法は効くそうです。
私も実際に、幼稚園の年長グループに教えてみたところ確かにほとんどのお子さんがすぐに理解をされました。
イメージをインプットしやすい、というのもありますが、体を使いながらなんだか楽しそうなことをする。
という雰囲気も良いのかもしれません。
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以上です。小学校入学前に、勉強面でいろいろと心配されることも多いかと思います。
でも、まずは全てを完璧にこなそうと思わずに、お子さんのペースで算数を、「楽しいものだ」と思わせてあげることが大切かもしれません。どうぞご参考になさってください。
【参考文献】
・『算数力は「あたま計算」でグングン伸びる!』原暁介・著
●ライター/aki(中高英語教員)
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