2016年3月22日 20:00
“保育園落ちた”はナゼ? パパママが考える「待機児童問題の原因」とは
とあるママのブログ記事「保育園落ちた日本死ね」から発展した騒動によって明るみに出た、深刻な待機児童問題。
地域によっては保育園の入園審査がとても厳しく、 落ちたママは仕事を辞めなければならない状況に陥ることもあります。
少子化問題が叫ばれて久しいにも関わらず、なぜ待機児童問題が起きてしまうのでしょうか。
そこで今回は、パピマミ読者の皆さんに「待機児童問題が起こる理由」について意識調査してみました!
●待機児童問題はなぜ起こると思いますか?
・1位:待遇の悪さから保育士が不足しているから……28%(68人)
・2位:景気の悪化で共働き世帯が増えたから……21%(50人)
・3位:核家族化が進んで託児する相手がいなくなったから……18%(42人)
・4位:育児に対する社会の理解が不十分だから(有給・育休が取れない、時短勤務や早退がしづらいなど)……16%(41人)
・5位:保育園が不足しているから……9%(23人)
・6位:安倍政権が対策を怠っているから……7%(17人)
※有効回答者数:233人/集計期間:2016年3月16日〜2016年3月17日(パピマミ調べ)
●全体の約3割は「保育士の不足」が原因だと回答!
待機児童問題と関連して必ず取り上げられるのが、“保育士の不足”。
保育士の平均収入は月20万円程度と言われており、全産業の平均給与と比べると約10万円ほど安い ことが分かっています。
保育士の低賃金問題については、2015年10月の末に現役保育士が投稿した、「恥を承知で言います。」という言葉から始まるツイートで一気に注目を集めました。
そのツイートには、24歳・2年目で手取り11万4,000円、28歳・6年目で手取り約14万円 と記載されており、保育士の低賃金ぶりが明るみに出るきっかけとなりました。
さらに、保育に過干渉なモンスターペアレントの増加、サービス残業が多いことなどから、「きつい・給料安い・帰れない」の3Kで表されることもあるようです。
このような保育士の過酷な労働環境を見て、保育士の夢を諦めたという人も少なくありません。
また、保育園の運営には、各自治体が定めた保育士の人数の確保が必要不可欠であり、保育士が不足すると園の数も減少します 。つまり、保育士の不足は保育園の不足へつながり、保育園の不足は待機児童の増加につながっていくのです。