騒音だけじゃない! 「保育園vs近隣住民」のトラブル例に学ぶべきこと
【女性からのご相談】
千葉県で、住民の反対によって保育園の建設が中止になってしまいました。ひどいと思います。
私はまだ学生で、結婚も妊娠もしていません。でも、いい歳の大人が子どもに対して冷たいのはどうしても理解できません。
自分たちだけ、快適に暮らせればそれでいいのでしょうか?誰でも子ども時代は、泣き声や騒ぐ声が、うるさい存在だったのではないでしょうか?
●A. 意外に寛容なアンケート結果。一方では「騒音」以外の反対理由も。
ご相談ありがとうございます、ライターの月極姫です。
件のニュースにおいて、保育園建設反対の主な理由は「子どもの声、騒音」と捉えられがちですが、実際のところはどうなのでしょうか?
まずこのニュースを受けて、パピマミのサイト上で以下のようなアンケートを実施してみました。
●もし自宅のすぐ近くで「保育園建設」の話が持ち上がったら、どうしますか?
・1位:子どもの声をうるさいと感じることはあるが、子どもたちのためを思うと反対しないと思う……41%(267人)
・2位:子どもの声をうるさいと感じないため、反対しないと思う……30%(198人)
・3位:子どもの声がうるさいのは仕方がないと思うが、保育園側や建設会社側の説明が不足していた場合、反対すると思う……18%(118人)
・4位:騒音以外の理由(保護者の送迎時に道路が混雑する、そもそも母親が働くことに反対、など)で、反対すると思う……7%(47人)
・5位:子どもの声は実際にうるさいので、反対すると思う……3%(21人)
※有効回答者数:651人
※集計期間:2016年4月18日〜2016年4月20日
「反対はしない」という意見が71% を占める結果となりました。
一方で、「騒音以外の理由で反対すると思う」と回答された方も2割弱いらっしゃいます。「うるさいから、保育園反対」という単純な構造ではないのかもしれません。
実は、千葉の一件は誰にとっても人ごとではありません。裁判沙汰になるような大事件から日常的なトラブルまで、保育園vs近隣住民のトラブルは全国津々浦々で頻発しているのです。
●逮捕者が出たケースも……全国・世界で起きている園vs住民のトラブル
【東京都世田谷区】
2016年現在、日本一待機児童数が多いのが世田谷区。しかし、開園予定の認可型保育園のうち半数近くが住民による建設反対運動の対象となっており、工事は進捗していない。