子育て情報『25万人もいる! 育児と介護の両立「ダブルケア」に苦しむママの体験談』

2016年5月12日 20:00

25万人もいる! 育児と介護の両立「ダブルケア」に苦しむママの体験談

【体験談】(Aさん、40代女性、子ども1人、専業主婦)
『もともとは子どもを保育園に預けてフルタイムで働いていました。子育てで頼りにしていた母が亡くなって絶望していたら、追い打ちをかけるように祖母の認知症が急激に悪化しました。排泄も自分でできなくなり、父一人ではどうにも対応できなくなり、孫の私も面倒みることになってしまいました。

フルタイムを諦めてパートに切り替えたのですが、それでも体力がもたず、仕事を辞めました 。こんなはずじゃなかったし、子どもにも負担をかけてる気がするし、私が精神的にまいりそう』

●なぜ増えているの?

ダブルケアが増えている要因は一つではありません。社会的な背景やライフサイクルなど、複合的な原因が関係しています。

ひと昔前までは、女性は20代前半~中盤くらいで結婚して、第一子を出産、子育てを終えたころにパートや正規雇用で仕事に復帰。仕事人生が終盤を迎えるころに介護というM字カーブを描くようなサイクルでした。


それが、現代の30代~40代の団塊ジュニア世代は、晩婚化が非常に進んでいる といわれています。晩婚化に伴って、晩産化も進んでいるのです。

そのため、以前ならすでに子育てが落ち着いていた時期になっても、まだまだ子育て真っ只中という状況が出現しています。

さらに、少子化のため、兄弟の数が減ってきているので、相対的に子どもに一人にかかる負担が大きくなっています。

さらに、医学の進歩に伴い、高齢化、長寿命化が進行。加えると認知症の若年での発症も増えており、必然的にダブルケアが増加する状況となっているのです。

このような社会的な状況は、今後も進行するとみられており、ダブルケアをしなければならない人はさらに増える といわれています。仕事と家庭を両立させ、負担を緩和するための支援が急ぎ求められているところです。


この記事を読んでくださっている方も、30代、40代のパパ、ママが多いはず。明日はわが身と思って、今後の動向に意識を向けていただければと思います。

【参考リンク】
・育児と介護のダブルケアの実態に関する調査報告書 | 内閣府(PDF)(http://www.gender.go.jp/research/kenkyu/pdf/ikuji_point.pdf)
●ライター/佐藤理香(株)

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