重症化の心配は? 子どもの「3大夏風邪」の予防法&感染後のケア
水疱が破れ、のどが痛くて食欲がなくなる赤ちゃんも。
ワクチンがないため毎年発症する子もいる そうです。
●(1)ペルパンギーナに感染しないためにできること
・飛沫感染が主な感染経路であり、人ごみの場ではマスクをさせる。帰宅後、食事前の手洗いうがいを普段以上に徹底する。
・免疫力の低下につながるので、冷たい食べ物や飲み物を避け、体を冷やさない努力をする。
・なるべく冷房の効いている室内で過ごすのではなく、積極的に外で遊ばせて発汗させ、体温調節機能を発達させる ことによって、感染症にかかりにくい体をつくる。
●(2)ペルパンギーナに感染してしまったら
・水分は一気に与えるのではなく、1時間に1回を目安にこまめに与えることがポイント。
・のどを刺激しにくいおかゆやスープで十分な栄養を与え、冷たいものや酸っぱいもの、熱いものは避ける。
●手足口病:完治後でもおむつ処理には十分注意を!
手足口病もペルパンギーナと同じく、患者の90%前後が5歳までの乳幼児だそう。ワクチンはないので、約1週間前後、自然に治るのを待ちます 。
主な症状は、口の中や下、唇の内側などに斑点ができたり、手のひらや足の裏に赤い水疱ができたりするといったものです。
●(1)手足口病に感染しないためにできること
・基本はこまめに手洗い。特に子どもの爪のあいだは洗い残しがちで、ウイルスが潜んでいる場合も。あらかじめ短く切っておくことがポイント。
・飛沫感染の場合、特に保育園や幼稚園など子どもが密集している場所では髪にもウイルスが付着している場合も。濡れた手で髪を触らせないようにする。
・日頃より免疫力を高める食事を与え、体力を養うために積極的に体を動かさせる。
●(2)手足口病に感染してしまったら
・感染中も完治後も、便にウイルスが潜伏している可能性があるので、おむつの処理は普段以上に気をつけ、おむつ交換のたびに手洗いを徹底する 。
・特に赤ちゃんはのどの痛みで食事や授乳を嫌がることも。脱水症状にならないためにもイオン飲料などで水分を与え、部屋を涼しくしてゆっくり休ませる。
・食事はおかゆや豆腐、アイスクリーム、ゼリーといったやわらかくのどを刺激しないものがおすすめ。----------
小さな子どもは免疫力が低く、幼稚園や保育所で過ごす時間が多いほど集団で流行する確率が高くなってきます。
日頃から子どもの免疫力を高めるために家族で食事や体力面をサポートし、基本の手洗いうがいなどの習慣も子どもに身につけさせる努力をしていきましょう!
【参考リンク】
・日本医師会(http://www.med.or.jp/)
●ライター/なかやまあぽろ(ママライター)
●モデル/大上留依(莉瑚ちゃん)