ラクな仕事のワケがない!? 「保育園・幼稚園」のブラックな労働環境
高負担・高福祉のノルウェーがその代表格で、保育士の平均的な月収は40~60万円 。
税金と物価の高さを考えるとこれも決して高給であるとは言い難いのですが、勤務時間が短く残業が無いなど、給料以外の待遇面でも非常に優れています。
日本では早期教育に力を入れている親御さんはたくさんいますが、国レベルで考えると“三つ子の魂百まで”という価値観は浸透していないのが現状です。育児軽視の文化は、政策の遅れにも表れているのです。
●今後の政策に注目! 補助金増額の効果は?
深刻な待機児童問題を解消するため、政府が保育園への補助金増額に乗り出しました 。
保育園の事業形態に応じて補助金が増額されることで、前述の「資格はあるが働きたくない」という人材を掘り起こし、現役の保育士の離職率を引き下げるねらいです。
たとえば、ある保育園で「初任給を1万円増額します」とアピールしたとして、どれくらいの人材が就職を希望するか未知数ではあります。
しかし、大幅な給料アップは困難であり、各施設が労働時間などの待遇にも工夫と改善を盛り込んでいくことが望まれます。
これが決定打になるか否かは別として、遅ればせながら保育士の待遇改善が急務である ということがやっと広く認識され始めたという段階でしょう。
国からの補助金については、園から署名活動の依頼をされたことがある方もいるかと思います。
冒頭に紹介したアンケート結果にも出ているように「癒し系のラクな仕事」という偏見を覆していけるのは現場の先生方であり、日ごろその激務を目の当たりにしている我々母親世代でもあります。
現在育児に携わっている方にもそうでない方にも理解していただけるよう、一人ひとりが啓蒙していきたい問題ですね。
【参考リンク】
・保育分野における人材不足の現状① | 厚生労働省(PDF)(http://www.mhlw.go.jp/file/06-Seisakujouhou-11600000-Shokugyouanteikyoku/0000057759.pdf)
●ライター/月極姫(フリーライター)
●モデル/KUMI(陸人くん、花音ちゃん)
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