高校受験までに克服! 数学の苦手な子が見直すべきポイント2つ
たとえば、歩くときに「次は右足?」と考えたら、転びますよね。自転車に乗るときに「よし!ここでブレーキ!」「ここはペダルを踏んで~」と、いちいち考えないはずです。
計算のやり方を考えずに、手が勝手に動く状態。脳科学ではこれを、作業記憶 といいます。計算が作業記憶化されているかどうか、チェックしましょう。
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数学・算数については、「文章題の出来」が気になる方もいるかと思います。とはいえ、文章題いかんの前に、数学のつまずきはだいたいこの2つが根本原因です。
普段はできているのであれば、この2点が定着しきっておらず、参考書等が近くにある、教えてくれる人がいるから、それをマネしてできているだけの可能性が高いです。
数学って、できるようになると、とても楽しいのです。問題を解いて答えにたどり着く喜びを味わえるのは、5教科のなかでは数学だけ 。
しかし、この(1)(2)ができていない状態だと、問題の答えまでたどり着けないので、まったく面白くありません。
どうしても成果が出ないのであれば、思い切って戻ってみるのです。こういうときこそ、急がば回れ 。
まだ受験まで時間があります。ぜひ、夏休みの時間を使って、不安なところをやり直してみてはいかがでしょうか。
【参考文献】
・『記憶力の脳科学』柿木隆介・著
●ライター/佐々木恵(教育コンサルタント)