娘の夢は声優!? 凡人が好きなことを仕事にすると貧困に陥るワケ
【ママからのご相談】
子どもが声優になりたいと言うのです。私は反対ですが、夫は「やりたいことをやらせれば」と言います。
声優なんて食べていけるわけがないのに。どう思いますか?
●A. 「好き」は娯楽。「仕事」は社会・人の役に立つかどうか。
こんにちは。婚活・恋愛コンサルの菊乃です。
私が以前、貧困女性の自立支援セミナーをキャリアカウンセラーの方とやったときに、参加者の方で割と多かったのが音大卒の方 でした。
全国規模の音楽教室でも、ピアノの先生って個人事業主の場合もあるみたいですね。自衛隊の音楽隊とか有名音大を首席で卒業した人が勢ぞろいで、しかもそのパートに欠員が出ないと入れないのですね。
また、フリーターの就職支援をしている方にお話を聞いたところ、『フリーターには声優の専門学校を卒業した方が多い』とのことです。
進学先としてアーティストや芸能関係を養成する教育機関はありますが、そこの卒業生の数より、就職先はずっと少ない のです。
進学先を決めるときに、本人と親はその辺の事情を知っていたのかなぁと思ってしまいました。
お聞きしていると、「勉強は身を助ける」と思い込んでいる方が多いなぁと感じました。とりあえず勉強っぽいことならば何でもやっていればいいというか。
就職難をあまり経験していない世代の方は、特にそうかもしれません。
●勉強は身を助けません。取得しても就職には無意味な資格がたくさんあります
「好きならやらせればいいんじゃない」と習い事感覚で進学させて、就職できない、就職しても給料が安い学歴、資格ってたくさんありますよね。
“資格が取れる”=“すごい”と思考停止してしまうのは危険 です。
私たちだって、世の中のすべての仕事を知っているわけじゃありません。
子どもの目に見える仕事って、学校の先生、プロスポーツ選手、芸能関係とかもっと少なくて限られているでしょう。
さかなクンは魚がすごく好きで、水産学部を受験して落ち、アニマルケアの専門学校に進学したそうです。
卒業後は寿司屋などの魚にかかわるアルバイトを転々と。寿司屋で描いていたイラストが目に留まり、そこからイラストレーターを副業で始めて、それをテレビ関係者が見たそうです。
そこから今のポジションを確立するわけなのです。
だから一見、仕事に結びつかなそうな進学先でもどうなるかわからないといえばそうなのですが、さかなクンは高校時代から魚通チャンピオンでした。