孤独なママは要注意!? アルコール依存症に陥りやすい女性の特徴と対策
いつまでも終わらない仕事、家事、育児。ひとりぼっち、誰も分かってくれない……イライラや閉塞感、孤独感がつのったとき、ついアルコールを手にしてしまっていませんか?
近年、女性のアルコール依存症患者の増加 が問題になっています。
アルコール依存症というと、“一日じゅう酒が手放せない人”、“飲んでいないと手足が震えてしまう人”というイメージがありますが、それは間違った認識です。
実は、飲んでいる量は問題ではありません。飲むべきではないときだと分かっているのに飲んでしまう、適量でやめることができない、といったように、“飲酒をコントロールできない ”ことこそがアルコール依存症の最大の症状。
コップ1杯でも、コントロール不全に陥ってしまっているならば要注意といえます。
では、いったいどのような人がアルコール依存症になりやすいのでしょうか。
今回は、久里浜にある依存症専門病院のY医師から、アルコール依存症になりやすい人の特徴や対策などをうかがってきました。
●(1)酒に強い人
『大前提として、“酒に強い人 ”ということが挙げられますね』
アルコールに溺れてしまうのだから、酒に弱い人がかかる病気だと思っていたのですが、そうではないようです。
『アルコールに弱い人は、そもそも酒をそれほど飲むことができません。また、楽しく酔うということもあまりないですよね。顔が赤くなる、体調を崩すなどして“酔っ払った”“不快”となり、その段階で飲酒をストップすることがほとんどです。
一方で、酒に強い人は飲んでも顔色や体調があまり変わりません 。その結果、酒量が増えがちになってしまうのです。また、楽しく酔った経験も発症には大きく影響します。
“飲酒=快楽”、一度この回路ができてしまうと、「あの快楽を再び得たい」という気持ちから飲酒が習慣化しやすくなります』
●(2)ストレスや孤独、怒りを感じやすい人
体質面だけでなく、心理的な傾向もあるとY医師は続けます。
『アルコール依存症の人には、ストレスや孤独、怒りを感じやすく、耐性が弱いという傾向が強く見られます。酒によってそれらから逃れようとするわけですね。
しかし当然、アルコールがそれらを直接的に改善するわけではありません。一時的な逃避 にしかならず、酔いがさめれば問題は変わらず存在しつづけます。
そこで更なる逃避を求め、再度酒を飲んでしまうという悪循環にハマってしまう。