ブスだから!? いい歳して独身なわが子に「結婚しろ」と言えない親の本音
日本では年々晩婚化が進んでおり、2020年には今よりも男女平均で1歳ほど結婚年齢が上がると見られています。
ライフスタイルや価値観の多様化、女性の社会進出から経済不安の拡大まで、その原因はさまざまですが、今では30歳前後で結婚することが当たり前となっています。
そのため、30歳に差し掛かると独身であれば親から「あんた、いつ結婚すんの?」としきり聞かれることも多いですよね。
そんなやり取りの中で、仕方ないな、と結婚に向けて本腰を入れる人も少なからずいるはずです。
しかし近年、いい歳して全く結婚の気配を感じさせない自分の子どもに、「早く結婚したら?」と言えない親が増えてきていると言います。
どういうことなのでしょうか。今回は、いい歳して独身なわが子に「結婚しろ」と言えない親の心理についてお話ししていきます。
目次(1)実家を出てほしくない(2)良好な関係を崩したくない(3)ブサイクに産んだから
●(1)実家を出てほしくない
『うちの娘はもう30歳になるんだけど、全く結婚する気配がありません。
それどころか彼氏の一人も連れてきたことがないので心配です。
でも、正直娘とは友達のような関係で一緒にいて楽しいし、実家を出て行ってほしくないのです。結婚したら離れていってしまうのが寂しくて 、あえて結婚の話題は出さないようにしています』(50代女性/30歳娘のママ)
『長男が今年で35歳になります。本当にいい子で、優しい自慢の息子です。でもなぜかモテません。このまま結婚できないのではと不安になりますが、私たちの介護のためにも 結婚して実家を出てほしくないという気持ちもあります。今はこのままでもいいかな、って思っています』(60代女性/35歳息子のママ)
最近は“ピーナッツ親子”、“友達親子”という言葉が生まれるくらい、親と子の関係が近くなってきていますよね。
町中でもよく母娘でショッピングしている人たちを見かけます。
自分の子どもが結婚適齢期、つまりは30歳くらいになったころには、親のほうも仕事や育児が一段落しているため、自分の時間に余裕があります。
そうなると、旅行やショッピングなど、これまで自由な時間がなくてできなかったことに興味を見出すようになります。そのパートナーとして手頃で最適なのが、自分の娘というわけです。
また、息子を持っている人の場合は、仕事も育児も終えたために自分の生き甲斐を見出せない母親が、自分の存在意義を保つために あえて実家に引き止めているというケースもあります。