悲劇は突然起こる! 流産・死産を経験した“天使ママ”たちの体験談3つ
妊娠中期で死産を経験された天使ママさんです。
『死産は本当につらいです。おなかの中ですでに亡くなっている子を、通常の分娩と同じように出産しなければならない のですから。
ほかの妊婦さんは大きなお腹で幸せそうにしているのに、私だけ死んだ赤ちゃんを生むんだという絶望感。入院後は痛い処置をたくさんされて、体も心もボロボロ。
赤ちゃんは出てきても当然産声を上げないし、誰 もおめでとうって言ってくれない 。上の子の時と全く違い、あまりにも静かな出産でした……立ち直れませんでした』
死産とは、妊娠12週以降に亡くなった赤ちゃんを出産することです。分娩室に入り、陣痛を経て出産しなければならないため、ママたちのダメージは計り知れません。
『心残りがないように、赤ちゃんの姿をこの目でしっかり見ました。信じられないくらい小さかったけれど、ちゃんと私や夫に似た顔立ちをしていた。かわいくてたまらなかった です。
病院の対応も、いま思えばとても温かでした。きれいな肌着を着せてくれたし、可能な限り私たち夫婦と赤ちゃんの時間を作ってくれました。普通に生まれた赤ちゃんと同じように手形や足型のスタンプ を取ってくれ、退院するときにプレゼントしてくれました。今でも大切な宝物として取ってあります』(40代女性/妊娠26週で死産)
●(3)突然の出血から完全流産。“天使ママ”たちのSNSに想いを書き連ねた
最後にお話を聞かせてくれたのは、長い不妊治療を経て妊娠した女性でした。
『治療のすえ、やっと授かった赤ちゃんでした。妊娠を継続するために毎週病院に通い、注射や点滴を受けたりしていましたが、ある日突然、強烈な腹痛とともに異常な出血 。あれよあれよという間に何もかもが出てしまいました。完全流産でした。
ちょうど私の母と一緒に家にいたときのことでした。私はトイレで半狂乱のようになり、泣きながら「病院に電話して!タクシー呼んで!」と叫んでいたそうです。
結局、タクシーがつくころにはもう手遅れ。病院に電話がつながっても、「そうなってしまったら、もうできることは何もない。
出た塊を可能な限り取って、明日持ってきてください」としか言われませんでした。
涙と鼻水でグジャグジャになりながらすくい取って、翌朝一番で病院へ。検査の結果、やはり流産であると診断されました』
この方の悲しみを救ってくれたのは、“天使ママ”たちが集うSNSで出会った仲間たちでした。