ついカッとして叩く!? 子どもに手をあげそうになった時の応急処置3つ
しかし、「どうしても叩きたくなる」という衝動を根治しないと、嫌悪感は繰り返しやってきます。
前述した法務省の研究報告書の中には、虐待の連鎖に関する調査結果も掲載されていますが、全員でないにしろ“頻繁に叩かれて育つと暴力的になる” という傾向はあるようです。
逆に、“甘やかされ過ぎて痛みが分からないから強く殴ってしまう”というケースもあり、手をあげてしまう原因はひとつではありません。
どちらにしても、叩いてしまう背景には自分の親の育児法や愛情表現が深く関わっています。
現在の自分があまりに深刻に親の影響を受けていると自覚している場合は、やはり専門家によるカウンセリングが有効だと思います。
その人の資質にもよりますが、中には自力で心理学を学んで乗り越える方もいます。
いずれにしても、自分の親の間違った育児法を客観視し、恨む段階を過ぎたら、「私の親だって完璧じゃなかったのだ」と乗り越えてしまう気概が必要です。
あなたがご自分のお子さんに、「自分よりも幸せに育ってほしい」と願うように、あなた自身も親御さんを超えてもっと幸せになっていいのですから。
【参考文献】
・『子ども虐待悲劇の連鎖を断つために』いのうえせつこ・著
【参考リンク】
・相談窓口 | オレンジリボン運動(http://www.orangeribbon.jp/counter/)
・児童虐待に関する研究 | 法務省(http://www.moj.go.jp/housouken/housouken03_00033.html)
●ライター/月極姫(フリーライター)
●モデル/大上留依(莉瑚ちゃん)