主婦層からの評価UP! 母になっても衰えない“宇多田ヒカル”の魅力
NHK連続テレビ小説『とと姉ちゃん』の主題歌『花束を君に』、日本テレビ系報道番組『NEWS ZERO』のテーマ『真夏の通り雨』も含まれていますが、むしろ日本的な情景を想起させる曲がかえって海外のファンの心に届いたのでしょうか。
声そのものに宿る、否応なく癒す力。深く自分の内面を洞察した人でないと書けない、凄みすら感じさせる楽曲。かつ深遠なテーマを、ちゃんと誰にでも理解できるように翻訳する 腕前がすごいですね。
●“遠過ぎる存在”から癒しの聖母へ。さらに広がるファン層
アメリカ出身の宇多田さんは、ニューヨークの小学校で2年生から4年生に飛び級し、日本に帰国後はASIJ(アメリカン・スクール・イン・ジャパン)に通い、ここでも1年飛び級してコロンビア大学に進学しています(その後中退)。
稀有な音楽的才能の持ち主というだけではなく、10代だったデビュー当時から勉強もスポーツもそつなくこなす様子が報道されており、“何をやってもスゴい人”というイメージで、一般人にとってはもちろん遠い遠い存在でした。
その後最初のご結婚、離婚、再婚と出産……紆余曲折を経て、ファンが抱くイメージにも少なからず変化があったと思われます。
ただ、アラサーの母となってもヒットを飛ばす宇多田さんに対し、主婦層の評価はダダ上がり の模様です。
『婦人科系の病気で手術されたというニュースを今も覚えているけれど、無事元気な赤ちゃんが産まれたんでしょう?しかも最近のアルバムヒット。本当に良かったと思う。ヒカルちゃん子育てがんばれ!』(28歳主婦/北海道)
『久しぶりにテレビに出てタモリさんとお話してたけど、メイクも薄目で、変に美魔女狙いとか若作りした感じがなくて、落ち着いたお母さんになったって雰囲気が好き。仕事をやりつつ、子どものこともちゃんとやっていそうな安心感がある』(36歳保育士/東京)
『旦那さんが大金持ちや有名人じゃなくて普通の人って感じなのがミソですよ。だってそういうことこそ、人間活動でしょ。天才的な才能に惚れるとか、財産目当てとかじゃなくて、やっぱり人間、ごく平凡の人と普通に愛しあって暮らせるようじゃないと』(41歳会社経営/東京)
旦那様のフラチェスコ・カリアーノさんが一般人で年下であるというだけで、一部では「ヒモ夫」などという心無い評価も囁かれました。
しかし、宇多田さんが「とにかく誠実で真面目、多くの人に愛される好青年」