遺伝するって本当? 子どものアトピー発症に備えた対策3つ
こんにちは。心理食育インストラクターのSAYURIです。
空気が乾燥し始めると症状が強くなると言われるアトピー性皮膚炎。自分にアトピーがあると、「子どもに遺伝したら……」と不安になる人も多いようです。
そこで今回はNPO法人予防医療推進協会の理事でアトピーアドバイザーとして全国で公演活動や2,000人を超えるメルマガ会員さんにアトピー情報を発信している、桑野やすし氏にお話を伺いました。
●アトピーは遺伝するってホント?
桑野氏によると、『「アトピーは遺伝するのか?」については、いくつもの研究・調査があるようですが、概して「遺伝する 」と言ってよいでしょう。
研究によって幅がありますが、片親がアトピーの場合で30〜50%程度、両親ともアトピーの場合で50〜80%程度の子どもがアトピーになると言われています。
日本皮膚科学会の『アトピー性皮膚炎診療ガイドライン2016年版』にも、アトピー素因の一つとして“家族歴”が記載されていますね。
遺伝が重要なファクターだと認識されているということです。
僕自身3か月の息子がいますが、いずれ彼にもアトピーが発症することを覚悟しています。今できることとしては、3つあると思って実践しています』とのこと。
以下に桑野氏が実践している対策法をご紹介します。
●子どものアトピー発症に備えた対策
●(1)保湿をこまめに丁寧に
乳幼児期の子どもの肌は非常に乾燥しやすいので、カサついていたらすぐに保湿。化粧水と乳液の組み合わせで行っています。
離乳食が始まったら、食事前に口の周りにワセリンを塗って、食品が口周りの皮膚に付着しないよう保護する こともお勧めします。
●(2)動物園や牧場へ行く
家畜などの動物が身近にいる環境で育つと、アレルギーの発症率が5分の1になるという研究があります。
さすがに家畜は飼えませんが、動物園や牧場へは連れて行ってあげようと思っています。
●(3)親の食卓での振る舞いを見直す
アトピーの子どもさんの多くは早食いで姿勢が悪い。そうすると消化・吸収に負担がかかります。
ですから、姿勢良く、ゆっくり食べるという習慣を身に着けさせる ことが大切。そのためには、ご両親がそういう食べ方を実践する必要があるわけです。子は親の姿を真似しますからね。一口ごとに箸を置いてよく噛み、食事中は席から立たない。落ち着いた食卓を築いてください。