結婚すら危うい!? 「男はいつでも子どもが持てる」の考えが間違いなワケ
こんにちは。婚活コンサルタントの菊乃です。
内閣府が結婚・出産支援のあり方を考えるため、有識者検討会(座長=佐藤博樹・中央大大学院教授)を2016年10月に立ち上げました。
「結婚相手は25歳を過ぎるとぐっと減る」という発表を行った検討会のメンバーである『ニッセイ基礎研究所』の天野馨南子(かなこ)研究員にインタビューさせていただきました。
●「いつでも結婚できる」「いつでも子どもが持てる」と思い込んでいる男性は注意
現在、男性は5人に1人が生涯独身 といわれております。
女性は子どもを産める年齢も決まっておりますが、男性は「いつでも結婚できる」「いつでも男は子どもが持てる」と思い込んでいる方が多いです。
テレビでは男性有名人の10歳以上年下女性との結婚が報道され、女性に人気がある独身40代俳優もたくさんいます。
かといって、一般人男性がそれを鵜呑みにして、「自分もそのうち若い子と」と思っていいのでしょうか?
女性で、「年上の男性がいい」という方は確かに多いです。
しかし、その8割は「3~4歳上まで」を希望しています。
たとえば、25歳の女性ならせいぜい30歳までの男性を希望するのです。
●高齢パパだと精神障がいの子どもが生まれる確率が高い!?
また出産においても、海外で「父親の高齢化による子の疾病リスクの上昇 」が次々と報告されております。
2012年のアメリカの科学雑誌『ネイチャー』に発表された研究では、「自閉症や統合失調症といった疾患リスクにおける、父親の年齢の重要性を(遺伝子レベルでも)明らかにした」ことが発表されました。
2014 年のアメリカ精神医学会誌発表の研究では、20歳から24歳の男性が作った子どもに比べ、同じ男性が45歳で作った子どもは、『自閉症スペクトラム障害』となる可能性が3倍、『注意欠陥・多動性障害(ADHD)』となる可能性が13倍、『双極性障害(そううつ病)』となる可能性が24倍となることが示されました。
ただ、授かった子どもが精神障がいかどうかは妊娠中はわかりません。
男性もこういう事実(知見)をふまえた上で妊活を考えていきましょう。
女性においては高齢出産に伴うリスクが多少認知されておりますが、男性においてはまだ多くの方が「いつでも結婚できる」「いつでも子どもが持てる」と楽観視しているのが現状です。
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天野さん、インタビューご協力ありがとうございます。