子育て情報『大人女子ブームの罪? 日本の不妊治療スタート年齢が遅すぎるワケ』

2016年12月15日 18:00

大人女子ブームの罪? 日本の不妊治療スタート年齢が遅すぎるワケ

しかし、残念ながら人間の体は男女関係なく、だいたい24歳を境に細胞が老化を始めます。

パッと見は若いかもしれない。

しかし今と昔で臓器や細胞の閉経前の機能が変化(ましてや進化)しているわけではないことに気がついてほしいと思います。

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天野さん、インタビューにご協力いただきありがとうございました。

●生物学的限界を無視したアンチエイジング、大人女子ブームの罪

私も個人的に調べてみたら、1960年代の初潮は平均13歳。栄養状態もよくなり現代は平均12歳。小学校のうちにほとんどの女性は生理が始まります。

しかし、閉経年齢は1960年も今も50歳前後。


平均寿命が延びようが、晩婚化が進もうが、子宮の活動は12~50歳の間で大きな変動はなく、生物的な限界は変わっていない のです。

よくも悪くも年齢不詳の美魔女や幼いおばさんが増えてしまい、自分の年齢に向き合う意識が日本人は薄くなりました。

健康管理をしっかりしていてものすごい財力のある女優やアスリートがアラフォーで出産するからと言って、自分もできると思ったら大間違いなのです。

そういえば、受験のときに「記憶力は20歳がピークだぞ」と言われた覚えがあります。20代後半から私は「アレ」「ソレ」が多くなりました。買い物したのを忘れて帰ったら家にあったということもでてきました。

美容師さんからも、「髪の再生する力もあるから25歳までは何色に染めても大丈夫。でも年齢があがったらカラーの回数は減らそう」と言われたことがありました。


体の老化が25歳から始まるヒントはたくさんあったはずなのに、「オトナ女子」「女は30から」と幼いままでいさせる方に流され、大事な時期が過ぎてしまった方は私を含め多いのではないでしょうか。

ある著名な文化人が、「平均年齢が80年の時代だから大人になるのは30歳からでもいい」と言っていました。先日も、「25歳は女子じゃない」という資生堂のCMが炎上して中止になりました。

若ければいいというわけではないですが、自分の体のために、目安として覚えておきましょう。

これは男性にも言えること。天野さんによると、お父さんの加齢による精子のトラブルによって、生まれた子どもの精神障がい疾病リスクが高まることが確認されているそうです。きちんと正確なリスクを知ったうえでのあえての先延ばしではなく、「みんな独身だしまだいいかな」

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