法改正のポイントは? ネットストーカーの特徴と被害に遭わない対策
こんにちは。メンタルケア関係を中心に執筆しているメンタルケア心理士の桜井涼です。
2000年に成立したストーカー規制法の改正案が、2016年12月6日に衆院本会議で可決され、成立しました。
このことを受けまして、 ネットストーカーとはどのようなものか、どのような行動をしたら処罰の対象になるようになったのかを知っておいた方がいいと思い、書かせていただきました。
ネットストーカーに遭ってしまったときに、どのように対処したらいいかということなどは、自分の身を守るためには必要な知識だからです。
●ネットストーカーとは
ネットストーカーは、サイバーストーカーとも呼ばれています。
FacebookやLINEなどのSNSやメールを使って、特定の相手に行き過ぎた行動を取ってしまう人を言います。
例を挙げますと、好意を示してしつこくしたり、恨みつらみを持って嫌がらせを繰り返す行為などを行ったりすることがそれにあたります。
これは、ネット上と現実世界の区別が薄れていき、SNSで少しやり取りをしただけ(あいさつ・「いいね」を何度か押す・コメントを残すなど)で、交際をしているなどといった思い違いをしてしまう ところから始まることが多いようです。
好みの相手のことを少しでも知りたいと、相手に関する情報を探し回り、画像などありとあらゆる相手の情報を得ようとします。いわゆるつきまといのような行動です。
行為が突っぱねられると、「かわいさ余って憎さ百倍」という気持ちになり、好意が悪意に変わることもあります。
そうなれば、誹謗中傷や大量のスパムメールなどを送りつける、画像や個人情報を流出させるなどの行動に出ることもあります。
しかし、ひとつ問題があります。
ネットストーカーをしている本人は、ストーカー行為をしている自覚がないことが多い のです。
そのため、殺傷事件といった危険なことが起こっています。
対象が子どもにも及んできている事例もありますから、見逃すことのできない状態です。
●認定行動
ネットストーカーは、以前までほとんど罰則に値しませんでした。
しかし、ネットの大幅な普及や昨今起こった事件が引き金となってストーカー規制法が改正となりました。ストーカー規制法では、次のことが禁止されています。
・つきまといや待ち伏せ、押しかけること
・被害者の行動を監視していることを告げること
・被害者へ面会や交際を要求すること
・プレゼントを受け取るよう要求すること
・乱暴な言動(脅しなど)