何様のつもり? 子育てママを追いつめる“可哀想婆”エピソード4つ
可哀想婆の出現率が高いのは、なんといっても義実家・実家パターンです。旦那の両親はもちろんのこと、自分の親までもが「かわいそう、かわいそう……」と言い出すことも。
孫が生まれたうれしさと、わが子の子育てに口を挟みたいウズウズと、先輩面をしたい自尊心とが混ざり合った結果なのでしょうか。
「かわいそう」という言葉は、一見思いやりのあるひと言のように感じられますが、同時にかわいそうな状態を作り上げたママの行為を全否定する ことにもつながります。
そんな人を“いい先輩”だと言えるでしょうか?「子育ての先輩面したいなら、文句ばかりじゃなく母親に役立つ情報を持ってこいよ!」と言ってしまいそうになります。
●(2)頑張ってる息子への言葉が「かわいそう……」
『義実家へお泊まりに行く道中、息子が「ママのカバン、持ってあげるよ!」と言いだした。結構大きなカバンだったけど「持てるかな〜?」なんて言いながら息子へ渡すことに。すると通りすがりのお婆さんから「あらボク、大きなカバンだね〜」と声を掛けられた。
誇らしげに「そうでしょ!」と息子が返すと、お婆さんは「かわいそうに……」と私(ママ)を見た。
子どもに荷物を持たせて手ブラで歩く鬼のような母親に見えたのかもしれない。褒めてもらえると思っていた息子は、少しガッカリしていた。パッと見だけでかわいそうとか言ってほしくない。息子が私のために頑張ってくれていた、我ながら素敵なシーンだったのにぶち壊された気分だった』(30代/4歳児のママ)
“子どもが重たい荷物を持っているのに、母親は何も持たず歩いている”という、ほんの1シーンだけでかわいそうと決めつけてくる可哀想婆のエピソードでした。
何でも挑戦したがるお年頃のわが子が、「ママのカバン持ってあげるよ!」と優しいひと言を投げかけてくれた……。
母親としては、子どもの成長や優しさに触れることができる素敵なひとコマですよね。
そんな子どもの挑戦を「かわいそう」のひと言で済ませてしまうお婆さんに憤りを感じます。
くわえて、息子さんにとっても寂しい思い出 になるかもしれません。
子どもなりに大人の役に立とうと考えて、「褒めてくれるかな?」と期待した幼い心を思うと悲しくなってしまいます。子育てのあらゆるシーンは、ママと子どもとのあいだで交わされたさまざまな背景の上に成り立っている のです。