ぐずっても徹底! 小さい子どもを車に乗せるときの安全対策ポイント6つ
次に、ウインドウについての事故です。
・体を挟まれ、重傷や死亡に至る(パワーウインドウの場合)
平成22年12月、駐車中の自動車内で、保育士が目を離した際に、幼児が車のパワーウインドウに首を挟まれ重傷を負う事故が発生しています(政府広報オンライン)。
他にも、小さな子どもがパワーウインドウに手指を挟まれ、骨折したり切断するなどの事故が起きています(総務省消防庁)。
そもそも、パワーウインドウが閉まる力はどれぐらいあるのでしょう。
国民生活センターによると、平均34.1kgf と発表しています(※kgf……“力を表す単位。日常生活ではkgと等しいと理解して差し支えない)。
つまり、地面と窓ガラスの間に、指や首を差し入れ、その上から体重34kg程度の人間が乗るようなもの です。考えただけでぞっとしますね。
以下は、そんな恐ろしい事故を防ぐポイントです。
1.パワーウインドウのロック機能を必ず使用する。
2.自動車購入時に、挟み込み防止機能がついているかどうかも検討する(ただし、その機能については絶対ではありませんし、作動する条件も車種によって異なります。過信は禁物です)。
3.チャイルドシートを使用する(やっぱりここでも!)。
子どもは何でも自分でやりたがりますが、そこは子どもも親も我慢。ドアもパワーウインドウも大人が慎重に操作しましょう。
●(3)乗車定員は子ども3人を大人2人と計算して
さあ!ママ友親子とお出かけ。
「うちが車出すわよ」とは言ってみたものの、実は定員オーバーだった……。なんてことにならないように、問題です。
あなたの車は乗車定員5人です。あなたとママ友1人の他に、子どもは何人乗せられるでしょう?
※12歳未満の子どもは、3人を大人2人として計算します。
【乗車定員の計算のしかた】
・(乗車定員-乗車した大人の人数)×1.5=乗車できる子どもの数
※小数点以下は切り捨て
答えは4人です。
定員を超えての乗車は、ブレーキのきき具合やカーブでの安定性に影響します。当然のことながら、交通事故の被害も大きくなります。乗車定員は車検証に記載されているので、「実はよく知らないの……」という方はすぐに確認しておきましょう。
●(4)おもちゃや飲み物の容器なども交通事故の原因に!
ペットボトル、おもちゃ、オーディオのリモコンなどがブレーキペダルの下に入り込めば重大な事故につながります。