男の子は特に注意! 子どもに多い交通事故の特徴と安全対策のコツ
こんにちは。元教習指導員の奈都木あやです。
子どもの交通事故が報じられるたび、わが子のことのように心を痛めている方は多いと思います。そして、どうかわが子だけは……と、切に祈るのが親心ですね。
しかし、「車に気を付けるのよ」という言葉だけでは、事故防止の効果はあまり期待できません。子どもは何をどう気を付ければよいのかわかっていないからです。
まずは、交通事故の傾向を知りましょう。そして、子どもに自分の身を守る方法を教えましょう。
●子どもの交通事故発生状況
子どもたちは、いつ、どこで、どんな交通事故に遭っているのか?
まずは、警視庁が発表した『子供の交通人身事故発生状況(平成28年上半期)』をご説明します。
※ここでの子どもとは、幼児、小学生、中学生をさしています。
・いつ……季節は6月、曜日は水曜日が最も多く発生しています。また、時間帯は16〜18時が一番多く 、次いで、14〜16時となっています。
・どこで……交差点での事故が53.1% 、単路が28.7%です。
・だれが……小学生が65.3%、中学生が24.1%、幼児が10.6%です。小学生がダントツの1位 なのです。さらに、小学生の内訳をみてみると、女子が162件に対して男子は326件です。
なんと、男子は女子の約2倍も交通事故に遭っているのです。
・どんな……“飛び出し”による交通事故が最多 となっています。次に、“横断違反”です。横断違反は、横断歩道以外の場所を歩いていたとか、斜め横断などです。
●事故多発場所! 交差点での事故防止対策
●(1)内輪差を意識した待ち位置
交差点を渡る以前に、まず信号待ちの立ち位置について確認してみましょう。
車が曲がるとき、後輪が前輪よりも内側を通ります。これを、“内輪差”と呼びます。
この内輪差を意識していない、もしくは、後輪の位置を掴めていないドライバーは、左折時、歩道に脱輪することがあります。
もしも、お子さんが車道すれすれのところで信号待ちをしていたら?左折車に巻き込まれないように、車道からなるべく離れたところで待つ ように教えましょう。
●(2)交差点を渡るときの注意
●>基本中のキホン! 「右よし、左よし!」
信号が青に変わったら、うれしくて猛ダッシュしたくなるのが子ども。
しかし、信号が変わった直後は最も危険なタイミング です。