脂肪は減ってない!? リバウンドしやすい“短期ダイエット”の落とし穴
こんにちは。心理食育インストラクターのSAYURIです。
毎日どこかしらで目にするダイエット情報。中でも多いのが、「たった2週間で5kg減!」といった短期間で大幅に体重が落ちるというものですよね。
当然、ダイエットしたい人にとっては魅力的な謳い文句ではあります。
今回は、自らも40kgの“脂肪”とお別れをし、20年以上ダイエット指導をしている筆者が短期ダイエットの落とし穴をご紹介します。
●“減った体重=脂肪の減少量”ではない!?
体重だけでなく体脂肪率なども計れる体組織計が主流となった今でも、日本では残念なことに体重の変動ばかりが取り沙汰されています。
痩せたい人が落としたいのは脂肪であるはずなのですが、極端な食事制限だけで体重を落とすと、実は脂肪以外の筋肉なども落ちてしまう のです。
なぜなら、置き換えダイエットやストイックな食事制限をすると、どうしても栄養のバランスが崩れ、タンパク質が不足したり、ビタミン・ミネラルが不足したりするからです。
質の良いオメガ3脂肪酸などの脂質もカロリー制限食では不足しがちになってしまいます。
●習慣化できないことはリバウンドに繋がる
では糖質をやめればいいと思われるかもしれません。しかし、太っている人は太るような食べ物が好きです。
その代表例が糖質、つまりご飯や麺類、パンや甘い物、アルコールですね。大好きなものを無理矢理我慢して完全に絶つことが長続きするでしょうか?
目標体重を達成した途端、「自分へのご褒美」とか「今日だけは特別」などと言って、それまで我慢していたものをガッツリ食べてしまう。
それが何日か続くと少しずつ体重が元に戻り始め、「やっぱり私には無理だ」と諦めてしまいます。これが「短期だから頑張れる!」と思って頑張った結果だとしたら、つらい思いをするだけでしょう。
それよりもできる範囲の運動、食事のバランスを取ることを心がけ、太りにくい“習慣”を身につけた方がダイエットとリバウンドの繰り返しをしないで済みます。
●筋肉と脂肪は体積が違う
先に減った体重=脂肪ではないと述べましたが、実は除脂肪部分(筋肉や骨)と脂肪では体積も違います。
同じ重さで比較すると、除脂肪部分:脂肪は0.8:1.0となります。体重が落ちた割にはウエストが細くならないと感じた場合は、脂肪ではなくそれ以外のものが減っている と思った方がいいでしょう。