どれがピッタリ? 家族構成別に見るオススメの“家の間取り”5つ
玄関は1つ、LDKもかなり広々とはしていますが1つ。ただ、2階の個室4つが夫婦と子どもたちの居室で、1階の1室が祖父母の居室、ほかにもう1室客間があるという6LDKです。
6LDKの家は誰にでも建てられるものではありませんが、三世代同居の大家族としては理想的な間取り といえそうです。
ただ、バスルームは1階に大きな湯船とトイレが1か所、2階にシャワーとトイレが1か所とそれぞれに設けてあるそうです。『でも、結局みんな1階の大きなお風呂に入るのよね』とIさんは笑っていました。
●階層式間取り
ヨーロッパや香港で縁あって暮らした部屋には“デュープレックス”と呼ばれる階層式のアパートメントがありました。
最近日本でも見かけるようになりましたが、1階2階3階と部屋を真上に積み重ねるのではなく、1階・1階半・2階・2階半・3階 のように建物の前後または左右に半階分ずつ高さのずれた部屋を作って6~10段程度の階段でつなぐスタイルを持ちます。
このデュープレックスの長所は、それぞれの部屋のプライバシーを守りやすいところにあります。
部屋同士が階段エリアを挟んでいるだけでなく、上下にもずれているので、音と視線の両方を遮りやすい のです。
また、狭い敷地内に多くの部屋数を盛り込むのにも向いています。ただし、階段が多くなるため、上り下りが大変だという短所もあります。
子どもが多い家庭や三世代家庭にうまく取り入れていけないかなと個人的に思っている間取りです。
●まとめとして
アメリカというスペースに余裕のある国の間取りと、香港という限られたスペースの国の間取りでは大きな違いがあると実感しつつ、日本の住宅の間取りを考えると、無駄に見える空間もあれば、なるほどと思えるようなアイデアもあります。
特に、都市部では香港同様にスペース的な余裕がないため、空間をうまく利用したロフトスタイルなどはどしどし取り入れていきたいものです。
また、リビングとダイニングを一つの空間にするアメリカのLDスタイルは、食事をしてそのままリビングでくつろぐという、個室に閉じこもってバラバラになりやすい家族を1か所に集める よい機会となりえそうです。
予算にもよりますが、家族構成にあった上手な空間利用で理想の間取りを手に入れたいですね。
●ライター/さとうあきこ(海外在住プロママライター)
●モデル/REIKO(SORAくん、UTAくん)